人間の視覚情報処理過程における低次から高次まで,空間知覚,色知覚,運動知覚,注意機構,眼球運動などに関する機能と機構,視覚系の発達と学習などに関する知見,視覚機能の計測,分析,モデル化の各種手法について,実際に行われている先端的な研究を通して説明する.
講義のねらいは,受講生が,視覚系に関する専門的な知識を習得し,視覚系を研究する際に用いる,計測,分析,モデル化の各種手法を習得することである.
人間の視覚情報処理過程の各レベルにおける機能と機構の基本を説明することができる.また,視覚系を研究する際に用いる,計測,分析,モデル化の各種手法を実際に使うことができる
立体視,視覚的注意,眼球運動,知覚学習,コンピュータビジョン
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
毎回の講義の冒頭で,復習を兼ねて前回の小テストの解答を解説をする.毎回の授業の最後に,その授業に関連した問題を出すので,受講者はそれに回答,提出する.各回の学習目標をよく読み,課題の予習・復習を行うことが望ましい.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 講義概要,視覚系概要,空間知覚1(空間知覚手がかり) | 講義の主要項目を理解し,説明できるようになる |
第2回 | 空間知覚2 (両眼視差処理過程) | 講義の主要項目を理解し,説明できるようになる |
第3回 | 空間知覚3 (空間知覚手がかりの統合) | 講義の主要項目を理解し,説明できるようになる |
第4回 | コンピュータビジョン技術による反射解析 | 講義の主要項目を理解し,説明できるようになる |
第5回 | コンピュータビジョン技術による形状復元 | 講義の主要項目を理解し,説明できるようになる |
第6回 | 眼球運動と対象運動 | 講義の主要項目を理解し,説明できるようになる |
第7回 | 視覚的注意 | 講義の主要項目を理解し,説明できるようになる |
第8回 | 視知覚における発達,経験,学習変化 | 講義の主要項目を理解し,説明できるようになる |
各回の資料はOCW-iを通して配布する.
1.視覚情報処理ハンドブック,朝倉書店,1999.
2. J. M. Wolfe et al., Sensation and Perception 2nd ed., Sinauer Associates, Inc., 2009.
3.I.P.Howard & B.J.Rogers, Seeing in depth, I. Porteous, 2002.
毎回の授業の最後に提出する問題の回答,および全ての講義の最後に提出するレポートにより評価する.各回の問題の回答と講義最後のレポートの評価割合は75:25である.
特になし