2024年度 進化生物学   Evolutionary Biology

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開講元
生命理工学系
担当教員名
本郷 裕一  伊藤 武彦  田中 幹子  梶川 正樹  二階堂 雅人  立花 和則  藤島 皓介  瀬川 高弘 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(WL2-201(W621))  木5-6(WL2-201(W621))  
クラス
-
科目コード
LST.A347
単位数
2
開講年度
2024年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2024年3月14日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 生物の進化過程の解明は、生命科学における最大の命題の一つである。本講義では、これまで進化生物学を学んでこなかった学生にも理解できるように、自然選択説、分子進化の中立説などの基礎からはじめ(本郷)、生命の化学進化(初期進化)(藤島)、進化発生学(田中)、分子系統学(伊藤)、さらに進化を理解する上で重要な生物種多様性維持機構に関する生態学(本郷)までを網羅する。また、古代DNA分析に関する最先端のトピックも紹介する(瀬川)。
  本講義により、進化を中心とする研究分野だけではなく、多様な生命理工学専門分野で必要とされる進化生物学の基礎的専門知識を教授する。

到達目標

進化生物学の基礎的専門知識を修得し、自然選択説、中立説等の基盤的進化理論に加えて、生命の起源に関する仮説、進化発生学の基礎、分子系統樹の概念、生物多様性が成立する理論等の説明ができるようになる。

実務経験のある教員等による授業科目等

該当する 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容)
本講義は,民間企業においてゲノム・遺伝子情報解析の実務経験を持つ教員がその実務経験を活かし,
進化生物学が大学における基礎研究だけでなく,民間企業における有用遺伝子探索にも応用可能であることが
伝わるような教育を行う。

キーワード

進化、分子進化、分子系統、発生進化、生物多様性、生態、生命の起源、古代DNA

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

パワーポイントと配布資料を用いて、原則対面で実施する。講義資料は事前にT2SCHOLAにアップする予定。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 生命の起源 生命の起源に関する基礎の概略を説明できるようになる。
第2回 自然選択、分子進化の中立説、種の進化 進化における自然選択説と分子進化の中立説、また種分化の理論を理解し、その基本を説明できるようになる。
第3回 有性生殖の起源と進化 有性生殖の起源と進化を理解し、なぜ「性」があるのか、を説明できるようになる。る。
第4回 動物行動の進化 動物の行動とその進化についての基礎を理解し、説明できるようになる。
第5回 種多様性の成立機構1:競争と捕食 競争、捕食などの種間相互作用とニッチの概念を理解し、種多様性成立機構の基本を説明できるようになる。
第6回 種多様性の成立機構2:共生 共生とは何か、共生系がどのように進化するかを理解し、種多様性成立機構の基本を説明できるようになる。
第7回 種多様性の評価方法 生物種多様性の評価手法を理解し、説明できるようになる。
第8回 中間試験 第1回から7回までの授業について復習し、それらの課題を実践できるようになる。
第9回 動物の進化発生: Hoxと形態進化 動物の形態進化の基本と、この過程における Hox の役割を説明できるようになる
第10回 動物の進化発生: 新奇形質の獲得と形態の多様化 動物の進化過程で、新奇形質が獲得され、形態が多様になる機構を説明できるようになる
第11回 分子系統解析1 分子系統解析の基本概念を説明できるようになる。
第12回 分子系統解析2 実用されている分子系統解析法各種の概略をそれぞれ説明できるようになる。
第13回 分子系統解析3 論文などに示されている分子系統解析結果を理解できるようになる。
第14回 古代DNA分析 古代DNA分析の基礎と、それにより可能となる進化学的研究について説明できる

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

適宜資料を配布する。

参考書、講義資料等

適宜配布する。

成績評価の基準及び方法

原則対面での中間試験と期末試験で評価する。「古代DNA分析」の回については小テストで評価する。

関連する科目

  • 生命科学基礎第二2
  • 遺伝学
  • 発生生物学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は特にない。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

yhongo[at]bio.titech.ac.jp (本郷裕一教授); takehiko[at]bio.titech.ac.jp(伊藤武彦教授); mitanaka[at]bio.titech.ac.jp(田中幹子教授)

オフィスアワー

メールで問い合わせてください。

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