2016年度 システム検証基礎演習   Workshop on System Verification

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
情報工学コース
担当教員名
西崎 真也  中島 震 
授業形態
講義 / 演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-8(W371)  
クラス
-
科目コード
CSC.T436
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2016年12月14日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

システム検証における基礎である、数理論理学、プログラム理論、並行システム論などに関する基礎実験を行う。形式論理や型推論システム、構造的操作的意味論、プロセス代数に基づく検証システムや、ユニットテスト・リグレッションテストといったソフトウェア工学的手法およびソフトウェア開発環境による支援技術などを取り上げ、その構築実験や実際的な問題への応用実験に取り組む。

システム検証の基礎の理解を、理論的側面だけではなく、実践的なソフトウェア工学およびプログラミング技術の側面の両面からとらえさせるのが本講義のねらいである。(

到達目標

システム検証に関する技術を習得する。システム検証に対する理論的な理解と実践的な応用力を身につける。具体的には、以下の通りである。(1)システム検証に関する概要を理解する。(2)自動検証ツールの使用経験をつみ、具体的な課題への応用力を身につける。(3)機能仕様と振舞仕様の検証に関する知識と実践力を身につける。(4)プログラムの検証に関する知識を身につける。

キーワード

並行システム、形式的仕様記述、モデル検査システム、デッドロック検出、構造的操作的意味論、公理的意味論、プログラム検証、プログラム解析、定理証明システム

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

検証ツールを用いた演習を与えつつ、授業を進行する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 システム検証の概要  
第2回 自動検証ツール(1):表現と解析の基本  
第3回 自動検証ツール(2):簡単な例題  
第4回 機能仕様の検証(1):状態ベース仕様  
第5回 機能仕様の検証(2):正しさの基準  
第6回 機能仕様の検証(3):リファインメント  
第7回 機能仕様の検証(4):モデリングと検証  
第8回 機能仕様の検証(5):オブジェクト指向設計  
第9回 中間まとめ  
第10回 振る舞い仕様の検証(1):状態遷移系  
第11回 .振る舞い仕様の検証(2):ロジック・モデル検査  
第12回 振る舞い仕様の検証(3):有界モデル検査  
第13回 プログラムの検証(1):ソフトウェア・モデル検査  
第14回 プログラムの検証(2):テストデータ自動生成  
第15回 まとめ  

教科書

形式手法入門-ロジックによるソフトウェア設計」 オーム社 2012 (ISBN 978-4-274-21188-1)

参考書、講義資料等

「抽象によるソフトウェア設計-Alloyではじめる形式手法」 オーム社 2011(ISBN 978-4-274-06858-4)
「SPINモデル検査入門-検証モデリング」  近代科学社 2008(ISBN 978-4-7649-0353-1)

成績評価の基準及び方法

レポートにより評価

関連する科目

  • CSC.T261 : 情報論理
  • CSC.T272 : 人工知能
  • CSC.T422 : プログラム理論
  • MCS.T404 : 計算論理学
  • CSC.T263 : 関数型プログラミング基礎

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

数理論理学(一階述語論理)の知識を必須とする。

このページのトップへ