2017年度 ライフサイクル工学   Life Cycle Engineering

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
応用化学コース
担当教員名
渕野 哲郎 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月3-4(S224)  木3-4(S224)  
クラス
-
科目コード
CAP.C511
単位数
2
開講年度
2017年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2017年4月27日
講義資料更新日
2017年5月28日
使用言語
英語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

エンジニアリングライフサイクルは、プラントライフサイクルを構成する複数の業務ステップ間に相互作用が存在し、一つの業務ステップの不具合は、他の業務ステップの異常として顕在化することが特徴であり、その管理には、対象となるエンジニアリングを管理するためのフレームワークを構築する必要があります。本講義では、プラントライフサイクルを対象として、IDEF0アクティビティモデルを用いて、フレームワークとなる業務プロセスモデルを構築し、そのモデルを用いてプロセス安全管理及び技術体系に関するライフサイクルの問題、例えば「変更管理」、「事故解析」や「プロセス危険度解析」を議論します。 あるべき業務プロセスモデルのためのTemplateアプローチを用い、研究開発プロジェクトを例としてフレームワークを構築する演習およびそのプレゼンテーションを行います。

到達目標

【到達目標】本講義を履修することで、複数の業務ステップから構成されるプラントライフサイクル業務のあるべき業務プロセスモデルを、IDEF0アクティビティモデルとして構築し、その業務プロセスモデルに基づいて、プロセス安全管理(PSM:Process Safety Management)の問題解析・解決へ適用する方法の習得を目標とする。また、PSMの理解も目標に含まれる。
【テーマ】エンジニアリング業務の実施規範は、Plan、Do、Check、Act業務機能からなるPDCAサイクルであり、あるべき業務プロセスモデル構築には、ライフサイクル業務プロセスを、PDCA業務機能に割り当てることが重要となる。従って、如何にエンジニアリング業務を、業務プロセスとして解析し、階層化するかが業務プロセスモデル構築の鍵となる。

キーワード

プラントライフサイクルエンジニアリング、プロセス安全管理、ビジネスプロセスモデル、IDEF0

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

テーマごと、ハンドアウトを用いて講義を行い、プロセス安全事故に対する直接原因解析、根本原因解析についてホームワークを課す。業務プロセスモデリングを学んだ後に、あるべき業務プロセスモデルの構築を演習で行い、それの発表を課す。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ライフサイクルエンジニアリング概要 ライフサイクルエンジニアリングの意義と目的
第2回 ライフサイクルの特徴とプロセス安全管理に関するプラントライフサイクルの問題 プラントライフサイクルの特徴、プラントライフサイクルにおけるプロセス安全管理
第3回 歴史的なプロセス安全事故 事故過程の抽出
第4回 プロセス安全事故の直接原因と根本原因 事故過程とプロセス安全管理エラーの関係
第5回 プロセス安全管理のためのライフサイクルモデルの必要性 プラントライフサイクル業務ステップとPSMの関係
第6回 業務モデルと業務プロセスモデル 現状モデルとあるべきモデル、ワークモデルと機能モデル
第7回 IDEF0アクティビティモデルのSyntaxとSemantics モデリング言語としてのIDEF0の文法と意味論
第8回 PIEBASEモデルとモデル化アプローチ PIEBASE Templateの基本的な考え方
第9回 あるべきIDEF0アクティビティモデルのためのTemplateアプローチ To-Be modelのためのTemplate Approachのコンセプトの理解
第10回 プラントライフサイクルエンジニアリング業務プロセスモデル PDCAサイクル
第11回 業務プロセスモデルの応用:変更管理 業務機能モデルのトレース
第12回 業務プロセスモデルの応用:事故解析とプロセス危険度解析 業務プロセスモデル上のトレースバック
第13回 業務プロセスモデリングツールのチュートリアル AI0-winチュートリアル
第14回 業務プロセスモデリング演習 IDEF0モデリング演習
第15回 業務プロセスモデルプレゼンテーション IDEF0モデルのプレゼンテーション

教科書

1) 指定なし
2) 授業で扱う全ての資料は、事前にOCW-iにアップする。

参考書、講義資料等

指定なし

成績評価の基準及び方法

課題提出、およびリサーチプロジェクトについての業務プロセスモデル構築の演習を行い、プレゼンテーションを実施する。提出課題、モデル構築結果、プレゼンテーション結果を評価して成績評価とします。

関連する科目

  • CAP.C412 : プロセスシステム工学
  • CAP.C334 : プロセス安全

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

化学プロセス設計とオペレーションの理解が不可欠である。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

fuchino[at]chemeng.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること。

このページのトップへ