【講義の概要】 超臨界流体といった特殊な環境場を利用した化学プロセス・材料プロセスを念頭にし,それぞれの特殊環境場における移動現象,反応,平衡論に関する基礎・原理を理解し,応用へ展開する上での操作条件の最適化,プロセス設計の方針について,講義,演習を行います.【講義のねらい】従来の気相,液相,固相プロセスと比較して,特殊環境場での特異な移動現象,反応,平衡論の性質・挙動を理解した上で,特殊場プロセスを設計する方法を習得することをねらいとします.
【到達目標】 本講義を履修することにより,超臨界流体といった特殊環境場を利用した化学プロセス•材料プロセスの原理・特徴を理解し,特殊環境場において特異的な移動現象,反応,平衡論を把握した上で,特殊場プロセスにおける操作条件の最適化,プロセス設計の指針を習得することを到達目標とします.
超臨界流体,化学プロセス,材料プロセス
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
本講義は,[1] プラズマプロセス,[2] 超臨界プロセスに関する講義を,1週間に2クラス開講し,講義を進める.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 超臨界流体の基礎物性 | 超臨界流体の基礎物性について,解説できるようになる. |
第2回 | 超臨界流体混合系の基礎物性 | 超臨界流体を含む混合系の基礎物性について,解説できるようになる. |
第3回 | 超臨界水を利用した反応プロセス | 超臨界水を利用した反応プロセスの特徴と利点について解説できるようになる. |
第4回 | 超臨界水を利用した材料プロセス | 超臨界水を利用した材料プロセスの特徴と利点について解説できるようになる. |
第5回 | 超臨界二酸化炭素を利用した抽出プロセス | 超臨界二酸化炭素を利用した抽出プロセスの特徴と利点について解説できるようになる. |
第6回 | 超臨界二酸化炭素を利用した乾燥プロセス | 超臨界二酸化炭素を利用した乾燥プロセスの特徴と利点について解説できるようになる. |
第7回 | 超臨界二酸化炭素を溶媒として利用した材料プロセス | 超臨界二酸化炭素を溶媒として利用した材料プロセスの特徴と利点について解説できるようになる. |
第8回 | 超臨界二酸化炭素を貧溶媒として利用した材料プロセス | 超臨界二酸化炭素を貧溶媒として利用した材料プロセスの特徴と利点について解説できるようになる. |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし.
講義において配布する資料を使用します.
超臨界流体(水,二酸化炭素)プロセスに関する理解度を評価する.期末課題(80%),演習(20%)で成績を評価する。
履修の条件は設けない.
yshimo[at]chemeng.titech.ac.jp : 下山 裕介
メールで事前予約すること.