現在、我々の身の回りには様々な機能を持つ有機材料が使われている。本講義では、有機材料化学の基礎となる有機分子の性質、分子間相互作用、機能発現のための分子設計戦略について解説する。
はじめに、有機材料の基本的な性質と機能発現の原理を理解する。つぎに、光機能材料、電子機能材料、高分子材料、液晶材料、分離・吸着材料などの有機材料を例に、構造と性質の関係性を理解する。
本講義を履修することによって、次の能力を修得する。
(1) 有機分子の持つ物理的・化学的性質について理解する。
(2) 分子間に働く相互作用について学び、機能発現のための原理と構造について理解する。
(3) 有機材料の特徴を学び、構造と機能の関係性を理解する。これに基づいて有機材料の設計ができる。
有機材料、光機能材料、電子機能材料、高分子材料、液晶材料、分離・吸着材料
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
本講義は、(1)有機化合物の性質と物性、(2)有機材料の機能、(3)機能性有機材料の各論の順番で進める。そして最終回に、理解度確認のための演習と解説を実施する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 有機化合物の性質と物性 | 有機化合物の持つ性質・物性について説明できる |
第2回 | 有機材料の特徴と設計 | 有機材料の特徴を理解し、分子設計との関連を説明できる |
第3回 | 光機能材料 | 光機能性材料の原理と設計について説明できる |
第4回 | 電子機能材料 | 電子機能性材料の原理と設計について説明できる |
第5回 | 高分子材料 | 高分子材料の原理と設計について説明できる |
第6回 | 液晶材料 | 液晶材料の原理と設計について説明できる |
第7回 | 分離・吸着材料 | 分離・吸着材料の原理と設計について説明できる |
第8回 | 機能性有機材料の最新のトピッ クス | 有機機能性材料の最先端技術について理解する |
特に指定しない
荒木 孝二、高原 淳、明石 満、工藤 一秋著 『有機機能材料』 東京化学同人,ISBN-13: 978-4807906109
松浦和則、角五彰、岸村顕広、佐伯昭紀、竹岡敬和、内藤昌信、中西尚志、舟橋正浩、矢貝史樹、 『有機機能材料 基礎から応用まで』 講談社,ISBN: 978-4-06-156802-0
伊与田正彦編 『材料有機化学』 朝倉書店,ISBN: 978-4-254-25564-5
理解度確認のための質疑応答(50%)、小テスト(50%)などにより評価する。
履修の条件は設けない。