2024年度 有機化学第2(C-X) A   Organic Chemistry II(C-X) A

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開講元
応用化学系
担当教員名
大塚 英幸 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月3-4(W3-707(W371))  
クラス
A
科目コード
CAP.O202
単位数
1
開講年度
2024年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2024年3月14日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 [講義の概要]本講義では、有機ハロゲン化物の合成と反応、ハロゲン化アルキルの求核置換反応と脱離反応、共役化合物の化学について解説する。
[講義のねらい]有機ハロゲン化物は、有機化合物の反応を理解するうえで最も基本的であり必要不可欠である。また、共役ジエンはより複雑な有機化合物の合成において有用である。本講義ではまず、有機ハロゲン化物の合成について理解し、有機金属化学の序論とも言える反応について理解する。続いて、求核置換反応を中心に最も基本的な有機反応の機構を、立体化学の知識をもとにして議論できる能力を養う。さらに、共役ジエンの反応を理解する。

到達目標

 本講義を履修することによって次の能力を修得する。
(1)有機合成化学の基本となる有機ハロゲン化物の化学を説明できる。
(2)立体化学の知識と考え方に基づいて、有機化学の基本的な反応である求核置換反応を脱離反応とともに説明できる。
(3)(1)と(2)に基づいて、反応機構の議論ができ、化合物の合成計画を立案できる。
(4)共役化合物の化学を説明できる。

キーワード

ハロゲン化アルキル、有機金属化学、求核置換反応、SN2反応、SN1反応、脱離反応、求電子付加、共役化合物

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は、(1)有機ハロゲン化物の性質・合成法・反応、(2)ハロゲン化アルキルの反応(求核置換反応と脱離反応)、(3)共役化合物の反応、の順番で進める。そして最終回に、理解度確認のための演習と解説を実施する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ハロゲン化アルキルの合成 ハロゲン化アルキルの合成計画を立案できる。
第2回 ハロゲン化アルキルの反応、有機金属化学序論 ハロゲン化アルキルの反応について説明できる。有機金属化学の基礎について説明できる。
第3回 SN2反応 SN2反応について説明できる。
第4回 SN1反応 SN1反応について説明できる。
第5回 脱離反応、求核置換と脱離の比較 求核置換と脱離の機構を正確に理解し、反応機構の議論および化合物の合成計画の立案ができる。
第6回 共役化合物の反応 共役化合物の反応について説明できる。
第7回 理解度確認のための演習と解説 第1~6回の講義内容を正確に理解し、演習問題に解答できる。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

マクマリー有機化学(上)第9版(東京化学同人)ISBN: 9784807909124

参考書、講義資料等

マクマリー有機化学 問題の解き方(第9版)英語版(東京化学同人)ISBN: 9784807909155

成績評価の基準及び方法

理解度確認のための期末試験(65-85%)と授業における小テスト等(15-35%)

関連する科目

  • CAP.O201 : 有機化学第1(アルカン・アルケン・アルキン)
  • CAP.O203 : 有機化学第3(ベンゼン・C-O)
  • CAP.O204 : 有機化学第4(C=O・C≡N)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件は設けないが、有機化学第1(アルカン・アルケン・アルキン)を履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

ito.s.ao[at]m.titech.ac.jp (伊藤 繁和)
otsuka[at]mac.titech.ac.jp (大塚 英幸)

オフィスアワー

メールで事前予約すること。

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