2023年度 錯体反応化学   Coordination Reaction Chemistry

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開講元
応用化学系
担当教員名
村橋 哲郎 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木7-8(S2-201(S224))  
クラス
-
科目コード
CAP.N301
単位数
1
開講年度
2023年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2023年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

[講義の概要] 本講義では、遷移金属錯体の反応に関する基礎を講義する。遷移金属錯体の反応形式を解説し、遷移金属錯体が関与する触媒反応の機構について述べる。
[講義のねらい] 金属錯体の反応化学は、無機化学分野において主要な役割を果たす。錯体反応の基礎原理を学ぶことにより、学生は、無機化学を触媒化学や有機合成化学と関連づけて考える能力を身につける。本講義では、遷移金属錯体の反応に関する基礎原理を講義する。さらに、遷移金属錯体の反応が触媒反応サイクルに組み込まれることを解説する。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 金属錯体の反応形式について系統的に説明できる。
2) 基本的な金属錯体触媒反応の機構を理解し説明できる。

キーワード

金属錯体、配位子置換反応、トランス効果、電子移動反応、酸化的付加、還元的脱離、挿入反応、均一触媒、不均一触媒

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は、(1)配位子置換反応、(2)酸化還元、(3)有機金属錯体の反応、の順番で進める。最終回に、理解度確認のための演習と解説を実施する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 遷移金属錯体の基礎 遷移金属の特徴について説明できる
第2回 金属錯体の配位構造 金属錯体の配位構造について理解できる。
第3回 結晶場理論と配位子場理論 金属―配位子結合に関する理論モデルである結晶場 理論と配位子場理論を説明できる。
第4回 金属錯体の磁気的性質 金属錯体の磁気的性質を説明できる。
第5回 有機金属錯体と18電子則 有機金属錯体の分類について理解し、価電子数を数え ることができる。
第6回 有機配位子の配位 有機配位子の配位結合について説明できる。
第7回 理解度確認のための演習と解説 演習により総合的な理解度を高め,到達度を自己評価する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

P. Atkins, T. Overton, J. Rourke, M. Weller, F. Armstrong著、田中、高橋、安部、平尾、北川 訳「シュライバー・アトキンス無機化学(上・下)」第6版(東京化学同人)ISBN: 978-4-8079-0898-1(上)、978-4-8079-0899-8(下)

参考書、講義資料等

講義資料は講義中に配布するとともにT2CHOLAにアップロードする。

成績評価の基準及び方法

期末試験(85%)と授業参加度(15%)(授業参加度は授業での小テストなどにより算出する)。

関連する科目

  • CAP.N201 : 無機化学1(結合)
  • CAP.N202 : 無機化学2(構造・反応)
  • CAP.N203 : 無機化学3(元素・化合物)
  • CAP.N204 : 無機化学4(群論)
  • CAP.N205 : 無機化学5(錯体構造)
  • CAP.N303 : 錯体触媒化学
  • CAP.B223 : 無機化学(材料科学)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は設けない。無機化学第一(結合論)(CAP.B221)、無機化学第二(反応と構造)(CAP.B222)、無機化学(元素と化合物)(CAP.B224)を履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

村橋哲郎 mura[at]apc.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること。

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