結晶性高分子の構造と物性について研究するためには、構造と物性を評価するために様々な分析・解析手法を身に付ける必要があります。結晶性高分子の構造と物性の評価方法の中でも特に重要な手法である広角X線回折及び小角X線散乱について、その理論から実際の解析方法までを講義します。また、結晶性高分子の高圧二酸化炭素処理による結晶化、粒子充填系導電性高分子複合材料などに関する研究例を挙げ、結晶性高分子及び高分子複合材料の構造と物性の制御における基本的な考え方について講義します。
【到達目標】 本講義を履修することによって、結晶性高分子の構造と物性を評価するために必要な手法である広角X線回折及び小角X線散乱の理論を理解し、実際に解析できるようになることを到達目標とします。また、高圧二酸化炭素処理による結晶化及び微細発泡化、粒子充填系導電性高分子複合材料を例に挙げ、結晶性高分子及び高分子複合材料の構造と物性の制御における基本的な考え方を理解することを到達目標とします。
【テーマ】 本講義では、広角X線回折及び小角X線散乱の理論、これらによる結晶性高分子の構造解析、結晶性高分子及び高分子複合材料の構造と物性の制御における基本的な考え方を理解することを目的とします。
高分子の構造と物性、広角X線回折、小角X線散乱、高圧二酸化炭素、粒子充填系導電性高分子複合材料
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
各回の授業内容をチェックし、T2SCHOLAの講義資料を読んでおくこと。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | X線回折・散乱の理論及び測定法 | |
第2回 | 広角X線回折による高分子の構造解析の理論と実際(結晶サイズ及び結晶化度) | |
第3回 | 広角X線回折による高分子の構造解析の理論と実際(結晶配向) | 広角X線回折による結晶性高分子の構造評価 |
第4回 | 小角X線散乱による高分子の構造解析の理論 | |
第5回 | 一次元相関関数による高分子の結晶高次構造解析 | 小角X線散乱による結晶性高分子の高次構造評価 |
第6回 | 高圧二酸化炭素処理による結晶性高分子の構造と物性の制御 | |
第7回 | 粒子充填系導電性高分子複合材料の粒子分散性と電気的性質 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし
講義資料は、事前にT2SCHOLAにアップする。
テスト(20%)とレポート(80%)で成績を評価する。
履修の条件を設けない。