2016年度 医用放射線生物学   Biology for Radiotherapy

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開講元
創造エネルギー専攻
担当教員名
三浦 雅彦  渡邊 裕 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等   
クラス
-
科目コード
ZIF.D411
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
3-4Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、放射線や温熱が生体に対して与える影響について、分子レベル、細胞レベル、個体レベル、および集団レベルで論じる。また、病態、疾患との関連についても論じる。
これにより、腫瘍に対する放射線治療における生物作用を理解するための、放射線生物学の基本的事項を習得し、臨床応用の実際を理解することができる。

到達目標

放射線や温熱が生体に対して与える影響について、分子レベル、細胞レベル、個体レベルで理解できる。さらに、集団レベルでの放射線の影響についても理解できる。

キーワード

DNA二重鎖切断、細胞周期チェックポイント、分割照射、線量ー細胞生存率曲線、LQモデル、4つのR、腫瘍制御確率曲線、治療可能比、確定的影響、確率的影響、LNTモデル、温熱療法、ヒートショックタンパク、温熱耐性

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回の講義の前半で,復習を兼ねて前回の演習問題の解答を解説します。講義の後半で,その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらいます。各回の学習目標をよく読み,課題を予習・復習で行って下さい。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 分子レベルでの放射線の影響の基礎を提供する。(三浦) 細胞周期の解析法、細胞周期チェエクポイント、DNA二重鎖切断修復機構について理解する。
第2回 細胞レベル、組織レベルでの放射線の影響の基礎を提供する。(三浦) 線量ー細胞生存率曲線、4つのR、腫瘍制御確率、治療可能比について理解する。
第3回 個体レベル、集団レベルでの放射線の影響の基礎を提供する。(三浦) 急性放射線症候群、低線量被曝が集団に与える影響について理解する。
第4回 生体に与える温熱の影響の概要を提供する。(渡邊) 温熱による生存曲線、ヒートショックタンパク、温熱耐性、放射線との併用効果について理解する。
第5回 放射線増感法についての発表と討論を行う。(三浦) 講義で習得した知識を基に、自分なりの放射線増感法を構築し、発表、討論する。

教科書

指定しない。

参考書、講義資料等

講義で資料を配付する。
Eric J Hall & Amato J Giaccia 『Radiobiology for the Radiologist 第7版』,Wolters Kluwer/Lippincott Wiliams & Wilkins, ISBN 978-1-60831-193-4

成績評価の基準及び方法

毎回の小テスト(100%)。講義内容習得の確認とする。

関連する科目

  • ZIF.D434 : 放射線物理学・放射線技術学特論
  • ZIF.D435 : 放射線治療学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を設けない。

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