本講義は東工大-清華大学修士共同プログラムのための授業で、講義は北京の清華大学において行われる。講義では、ソフトマテリアルに関連する基礎的な概念を扱う。年度により担当教員と扱う題材が変更されることにより、シラバスの内容も毎年改訂される。
この講義により、学生は次に述べる能力を得ることが期待される。
1)有機機能材料及び高分子をデザインするための重要な基礎概念について説明出来ること。
2)付加重合や開環重合などの連鎖重合について説明出来ること。
3)ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合、配位重合の機構について説明出来ること。
液晶、有機機能材料、高分子合成、連鎖成長従業、付加重合、開環重合、ラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
授業は、液晶の基礎物性に関する講義に引き続いて、種々の重合法による高分子の構造制御を扱う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 中間相としての液晶 | 液晶がどのようなものかの説明 |
第2回 | オーダーパラメータ | オーダーパラメータという概念と応用の説明 |
第3回 | 液晶における相転移現象 | 平均場理論による相転移の説明 |
第4回 | ネマチック液晶の物理的性質 | 液晶の弾性等の物理的性質の説明 |
第5回 | 誘電体の光学的性質 | 誘電体における屈折率分散等の」説明 |
第6回 | 複屈折物体及び薄膜の光学 | 複屈折物体と薄膜の光学的取り扱いの説明 |
第7回 | 液晶表示素子 | 液晶表示装置の説明 |
第8回 | 液晶の新規応用 | 液晶の新規応用に関する知見の説明 成績評価のための課題の提示 |
第9回 | 高分子の基礎 | 高分子の基礎について説明できる |
第10回 | 重合反応の基礎 | 重合反応の基礎について説明できる |
第11回 | 連鎖重合 | 連鎖重合について説明できる |
第12回 | ラジカル重合 | ラジカル重合について説明できる |
第13回 | アニオン重合 | アニオン重合について説明できる |
第14回 | リビング重合 | リビング重合について説明できる |
第15回 | カチオン重合 | カチオン重合について説明できる 第9〜15回の講義内容を正確に理解し、演習問 題に解答できる |
特に指定しない
必要な資料はOCW-iにより配布する
理解度確認のための演習(90%)、授業参加度(10%)(授業参加度は授業での討論、小テストなどにより算出する)
特に指定はないが、関連する項目を受講していることがのぞましい