数量的リテラシーは市民が自分たちの生活の文脈で科学技術に関する事柄に対してなんらかの意思決定するときに最も大切な能力の一つである。この授業では、前半で数量的リテラシーあるいは、QRの概念を紹介し、かつこれらが国内外の先端的な教育事例においてどのように扱われているのかについて学ぶ。後半は、大田区の小中学校の教員とともにグループワークとして教案を作成し、これらの概念およびスキルを小学校理科教育にどのように取り入れるかについての検討を行う。
この授業の修了時までの到達目標は以下である。
1.数量的リテラシー、あるいはQRとは何かについて日常生活およびリスク情況の両方において把握できる。
2.数量的リテラシーの概念を具体化するためのプロトタイプあるいは模型が作成できる。
3.自分と異なる人々とのプロジェクトマネジメントの経験ができる。
4.コミュニケーションとプレゼンテーションの力を伸ばす。
quantitative literacy, context of daily life, risk situation, PBL for science education in primary school
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
コースの前半では数量的リテラシーを日常生活にどのように取り入れるか、あるいは国内外の教育実践でそれがどのように扱われているかについての講義を受ける。後半ではいくつかの班に分かれ、大田区の小学校教員とともに日常生活における数量的リテラシーを初等中等教育において涵養するための教案等を作成する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 日常生活における数量的リテラシーとはなにか。教養ある市民が身につけるべきリテラシーとは何か。 | 授業で教員が指示する。 |
第2回 | 科学技術コミュニケーションと生涯教育ーリスク状況におけるケースステディ | |
第3回 | 初等中等理科教育における定量的な考え方の導入の現状とあるべきくふう | |
第4回 | ワークショップ1: 定量的分析を身近な事例で体験するためには | |
第5回 | ワークショップ2:定量的分析を身近な事例で体験するためには | |
第6回 | ワークショップ3:数量的リテラシー涵養のためのPBL:小学校と中学校の理科教育を架橋するために | |
第7回 | ワークショップ4:数量的リテラシー涵養のためのPBL:小学校と中学校の理科教育を架橋するために | |
第8回 | ワークショップ5:数量的リテラシー涵養のためのPBL:小学校と中学校の理科教育を架橋するために |
特になし
必要なものは授業中に配布する。
授業中の発表と宿題:50%
最終課題レポート:50%
特になし。
夏期集中講義として開講する。日時はOCWIを参照。