2023年度 経営・経済のための確率   Probability for Industrial Engineering and Economics

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開講元
経営工学系
担当教員名
市瀨 龍太郎 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火3-4(W9-324(W933))  金3-4(W9-324(W933))  
クラス
-
科目コード
IEE.A204
単位数
2
開講年度
2023年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2023年4月10日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 本講義では,不確実性を伴う現象に適切に対処するため,確率モデルを導入しそれにもとづく解析手法,推論手法を紹介する.はじめに,高等学校ですでに学んでいる確率に関する計算の方法をもとに,確率変数や確率分布などの数学的定式化を行う.次に,自然現象や社会現象に見られる不確実現象がどのような確率モデルで記述できるかを詳細に議論する.さらに,起こっている現象から,確率を用いて推論を行う確率推論について説明する.

 経営の実態分析や意思決定などの問題においては,不確実な現象に適切に対処する必要がある.本講義では,このような問題に対し,確率を用いた解析,推論を行うための基礎知識を習得することを目的とする.

到達目標

本講義を履修することによって次のような能力を身につけることができる.
(1) 確率や確率変数,確率分布,確率推論についての基礎知識を身につける.
(2) 確率分布や確率推論を理解し,現実問題と対応付けることができる.
(3) 工学的な問題解決において,確率的な解析,推論を活用する.
(4) 確率的なものの見方・考え方を経営工学上のみならず日々の問題に適用できる.

キーワード

確率変数,確率分布,条件付き確率,2項分布,確率過程,確率推論,ナイブベイズ,ベイジアンネットワーク

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義を行い,関連する演習問題を解く.授業の前半に前回の演習問題の解説を行う.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 確率の基礎 集合と場合の数,順列,組み合わせの理解
第2回 確率の公理とその性質 確率の公理とその性質の理解
第3回 条件付き確率 条件付き確率の計算
第4回 確率密度関数とモーメント 確率密度関数とモーメントの理解
第5回 確率分布(1) 基本的な確率分布の理解
第6回 確率分布(2) 多様な確率分布の理解
第7回 同時確率分布 同時確率分布の理解
第8回 事象の表現と推論 事象の表現方法と論理の理解
第9回 確率推論(1) 確率推論の基礎知識の理解
第10回 確率推論(2) ナイブベイズ法の理解
第11回 確率推論(3) ベイジアンネットワークの理解
第12回 確率過程(1) 確率過程の基礎知識の理解
第13回 確率過程(2) 確率過程の応用方法の理解
第14回 まとめ 確率,確率推論の実問題への適用方法の理解

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと.

教科書

尾畑伸明 『データサイエンスのための確率統計』 共立出版

参考書、講義資料等

 Stuart Russell, Peter Norvig (著),古川康一(監訳)『エージェントアプローチ人工知能』(第2版) 共立出版
 本位田真一(監修),松本一教,宮原哲浩,永井保夫,市瀬龍太郎(著)『人工知能』(改訂2版) オーム社
 その他,必要に応じて,適宜プリントを配布する.

成績評価の基準及び方法

授業中の小課題,期末試験の合計により評価

関連する科目

  • IEE.A205 : 経営・経済のための統計
  • IEE.A331 : モデル化とOR
  • IEE.C302 : 品質管理

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

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