デザイン思考によるプロタイプ作成の出発点となるユーザーとエンジニアの共感のためには、ユーザーが自分の考えや気持ちを言語化するのを助けるインタビュー技法をエンジニアが身に着けている必要がある。
そのような能力の涵養のために本講義では談話管理の考え方を援用したインタビュー技法についてその理論と実践を学ぶ。
対話の原理と談話管理について理解できる。自分の目的にそったインタビューフローが書ける。半構造化インタビューができる。インタビューシートに基づいて洞察を引き出す方法論について理解できる。
対話、半構造化インタビュー、洞察、共感
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
コースの前半ではインタビューの基本原理である対話の考え方についてまなび、自分にも相手にも発見のあるインタビューをどのように行うか、またそれをデザイン思考にどのようにどのように取り入れるかについての講義を受ける。後半ではいくつかの班に分かれ、班ごとにインタビューテーマを設定し、実際にインタビューを行い、インタビューフローのつくり方、書き起こしの方法、生のデータからインサイトを導く方法について学ぶ。授業ごとにインタビュー課題を設定し次の授業でフィードバックを行うことでインタビュー技法とデータのまとめ方を身につける。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 対話の原理と談話管理 | 担当教員の指示による |
第2回 | 半構造化インタビューの理論と実践 | |
第3回 | インタビュー計画と実践 | |
第4回 | インタビューフローの作成とデータのまとめ方 | |
第5回 | グループインタビュー実践1 | |
第6回 | グループインタビュー実践2 | |
第7回 | 発表と振り返り |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし
コミュニケーションデザイン 西條美紀 くろしお出版
宿題発表、期末レポート
特になし