本講義では,社会の重要なインフラストラクチャといえるインターネットなどの情報通信ネットワークに関して.その構成要素である通信プロトコルやネットワーク制御技術など,広範な情報通信ネットワークの構成技術を理解し,新たな通信網システムの設計や実現に応用するための基礎を築くことを目的とします.
この講義の履修によって,階層構造・プロトコルなど情報通信ネットワークの基本的構成と代表的なネットワーク制御機構を学ぶと共に,実用的な通信ネットワーク技術を幅広く理解することを,到達目標とします.
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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北口は1997-2008に株式会社インテックにて企業ネットワークの運用管理に従事し,講義ではその経験を生かした実践的な内容も取り扱います. |
情報通信システム,通信プロトコル,ネットワーク制御
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義により進める.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 電話網とインターネット | 情報通信ネットワークの基本構成を説明できる. |
第2回 | インターネット概要 | インターネットの成立過程を説明できる. |
第3回 | 物理層とMAC | MACプロトコルの目的を説明できる. |
第4回 | LAN | LANの構成技術を説明できる. |
第5回 | IPv4 | IPv4の特徴を説明できる. |
第6回 | 経路制御技術 | 経路制御プロトコルの動作概要を説明できる. |
第7回 | Multicast | マルチキャストの動作概要を説明できる. |
第8回 | IPv6 | IPv6の特徴を説明できる. |
第9回 | 演習 | |
第10回 | トランスポート:TCP, UDP | TCPとUDPの動作概要を説明できる. |
第11回 | トランスポート:End-to-end原理とクロスレイヤ | End-to-End原理を説明できる. |
第12回 | アプリケーション:DNS, mail関連プロトコル | DNSとmailの動作概要を説明できる. |
第13回 | アプリケーション:WWW関連プロトコル | HTTPやQUICの概要を説明できる. |
第14回 | 期末試験 | 講義全体を復習しておくこと. |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
未定
TBD
情報通信ネットワークの構成技術やプロトコルに関する理解度により評価を行う.講義中に随時出題する小テストおよび試験で評価する.
ICT.C301:ネットワーク基礎理論を履修していることが望ましい.