有機物は無機物や金属に比較してソフトな材料である。また、一般に分子がその構成単位になっているのも特徴である。それだからこそ、興味深い物理現象があり、他の材料にはない機能材料としての特徴がある。本講義ではソフトマテリアルのひとつであるバイオ材料とそのセンサーについて英語で講義する。
本講義の目標は、ナノスケールの有機材料物理を理解し、それらがどのようにバイオナノテクノロジーに利用されうるかについての知識の習得である。まずナノテクノロジーの概要について説明をしたのち、低次元材料と有機材料を用いたセンシング工学とその物理について学習する。講義の最後では、バイオ材料とナノ材料によって形成される界面の制御技術の重要性について議論する。
ナノ材料、バイオ材料、バイオセンシング
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
授業に先立ち、バイオセンシングに関連する最近の学術論文を各学生に選択してもらい、その内容について検討する。そこから、各自議論を行い、センシングのメカニズムや使われている材料などについて理解を進める。これを出発点として講義を進める。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ナノテクノロジーとバ最近のバイオナノテクノロジーについての紹介 | 最近の論文を調べてまとめたレポートを作成 |
第2回 | ナノ材料を用いたセンシングの概要 | |
第3回 | センシングの原理 | |
第4回 | 各種のセンシング技術 | |
第5回 | 低次元ナノ材料の物理化学(グラフェン系) | |
第6回 | 低次元ナノ材料の物理化学(MoS2系など) | |
第7回 | 生物学とエレクトロニクスの世界の界面 | |
第8回 | 総括 | レポート |
配布資料
特になし
レポートと試験による
学部レベルの物理化学の知識