宇宙工学・開発に関わる現場側の重要課題を、毎年、その年の宇宙工学・開発の動向を見て精選し、適切な講師陣によって、基礎から応用まで集中的に講義を行う。
(隔年開講講義)
新型ロケット、最先端宇宙探査機、宇宙通信技術、衛星開発技術、宇宙環境適応技術などの、毎年、精選される具体的テーマに関する技術動向を基礎から応用まで把握する。
宇宙工学、宇宙開発、現場からの視点、実践的応用
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講師によるppt等を用いた講義であり、必要に応じ、演習やレポートを課す。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 毎年、選定される宇宙工学・開発に関わる現場側の重要課題、例えば、新型ロケット、最先端宇宙探査機、宇宙通信技術、衛星開発技術、宇宙環境適応技術などについての、背景、目的、方法、結果、今後の展開、などについて、実践的立場で解説する。 今年度は、構造・機構工学に焦点を当て、衛星・探査機への適用と将来展望について、JAXA宇宙研にて、最前線で活躍している講師陣が解説する。 講義時限: 1.1)令和3年11月17日(水)、5限~8限 2)令和3年11月24日(水)、5限~8限 2.1)令和3年12月 1日(水)、5限~8限 2)令和3年12月 8日(水)、5限~6限 予備日:令和3年12月15日(水)、5限~8限 注意:機械系の就職説明会が上記講義日のどこかに入る可能性があるので、その場合は、予備日に変更するか、別途1日分を設定する。 世話人:松永三郎 教授(機械系) 講師と講義概要: 1.宮崎 康行(JAXA 宇宙科学研究所・教授) 「大規模軽量膜面構造とその設計・開発」 ソーラーセイルのように大規模な膜面を用いたミッションでは,膜面の適切な折りたたみ方や打ち上げ時の保持が求められ,併せて,軽量な展開機構や支持構造を設計する必要がある.また,実機サイズの地上試験が困難であることから,数値シミュレーションや小規模な地上実験を組み合わせるなど,開発には工夫を要する.本講義では,そういった大規模膜面と機構からなる軽量構造システムの解析・設計・開発手法について概説する. 2.佐藤 泰貴 (JAXA 宇宙科学研究所・准教授) 「サンプルリターンに求められる構造と機構」 はやぶさシリーズや火星衛星探査計画MMXなどのサンプルリターンでは,目標天体への到達,着陸,サンプル採取,サンプル格納,カプセルによる再突入を実現するための複雑な構造機構システムが必要である.本講義では,サンプルリターンに必要な大面積太陽電池アレイ,着陸システム,サンプリングシステム,再突入カプセルなどを実際の開発事例を通して構造機構の視点から概説する. 以上の講義から、宇宙開発分野で必要となる宇宙構造・機構工学の基礎と応用を獲得する。 | 各課題の重要問題を把握すること |
講義時に推奨
講義時に推奨
レポート
宇宙工学の現場で何が行われているかについての興味があること。宇宙工学の基礎を知っていることが望ましい。
宇宙開発応用A:西暦偶数年度開講、宇宙開発応用B:西暦奇数年度開講