宇宙工学・開発に関わる現場側の重要課題を、毎年、その年の宇宙工学・開発の動向を見て精選し、適切な講師(1名から3名程度)によって、基礎から応用まで集中的に講義を行う。
9月末までに、内容と講師を確定する。
2022年度:
2022年度(令和4年度)は、宇宙デブリおよび宇宙ロボットの現状と将来展望について、JAXAにて、最前線で活躍している講師陣が解説する。 この講義から、宇宙開発分野で必要となる宇宙デブリ対策や宇宙ロボット利用に関わる技術の基礎と応用を獲得する。
新型ロケット、最先端宇宙探査機、宇宙通信技術、衛星開発技術、宇宙環境適応技術などの、毎年、精選される具体的テーマに関する技術動向を基礎から応用まで把握する。
この科目は、学習目標の
6.機械工学の発展的専門学力
の習得に対応する。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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本講義は、JAXAや宇宙関連企業での様々な実用衛星等の研究開発に関する実務経験を持つ教育担当教員がその実務経験を活かし、宇宙工学についての実践的な教育を行う。 |
宇宙工学、宇宙開発、現場からの視点、実際
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講師によるppt等を用いた講義であり、必要に応じ、演習やレポートを課す(100%)。今年度は対面(石川台1号館2階 I123)で開講する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 毎年、選定される宇宙工学・開発に関わる現場側の重要課題、例えば、新型ロケット、最先端宇宙探査機、宇宙通信技術、衛星開発技術、宇宙環境適応技術などについての、背景、目的、方法、結果、今後の展開、などについて、実践的立場で解説する。 2022年度: 今年度は、宇宙デブリおよび宇宙ロボットの現状と将来展望について、JAXAにて、最前線で活躍している講師陣が解説する。 1.1)令和4年10月19日(水)、5限~8限(2コマ) 2)令和4年10月26日(水)、5限~8限 (2コマ) 2.1)令和4年12月 7日(水)、5限~8限(2コマ) 2)令和4年12月14日(水)、5限~6限(1コマ) 予備日:令和4年11月16日(水)、12月21日(水)、5限~8限 5-6 時限 13:45-15:25 7-8 時限 15:40-17:20 1.河本 聡美 (JAXA 研究開発部門 研究領域主幹) 「スペースデブリ問題の概論」 スペースデブリ(宇宙ゴミ)問題について解説する。具体的には、スペースデブリ環境の現状やその課題解決に向けた観測、モデリング、低減、除去技術等のスペースデブリ対策技術について講義を展開する。特にミッション終了後デオービットデバイスや除去のための捕獲機構等、機械系の課題を紹介する。また、技術的な観点だけでなく、国際的なルール化の動向や法的課題等、関連する非技術的側面についても論じる。 2.大塚 聡子(JAXA 有人宇宙技術部門 主幹研究開発員) 「宇宙ロボットを作ろう!使おう!」 月や火星、深宇宙に人類の活動圏を広げるためには、人と宇宙ロボットとの共存が鍵となる。今も軌道上で活躍している日本初の実用宇宙ロボット、国際宇宙ステーション/きぼうロボットアームの開発の経緯、運用経過を題材として、宇宙ロボットの「作り方」(設計・開発)「使い方」(運用)「捨て方」(廃棄)を学ぶ。人工衛星に地上ロボットを搭載するだけでは完成しない、宇宙ロボットの奥深さ/面白さを伝える。 以上の講義から、宇宙開発分野で必要となる宇宙デブリ対策や宇宙ロボット利用に関わる技術の基礎と応用を獲得する。 | 各課題の重要問題を把握すること |
講義時に指定
講義時に指定
レポート
宇宙工学の現場で何が行われているかについての興味があること。宇宙工学の基礎を知っていることが望ましい。
宇宙開発応用A:西暦偶数年度開講、宇宙開発応用B:西暦奇数年度開講