世界的な人口の高齢化を迎える中で,医療・福祉機器は病気の治療や生活の質を向上する手段として,その重要度は増している.本講義では,複数の実例紹介をもとに,人間の特性や感性を考慮した医療・福祉機器のデザインについて学ぶ.
医療・福祉機器が安心・安全に,そして機能的に動作するためにどのような設計が行われているかを理解し,医療・福祉機器のデザインに必要な基礎的な技術的視点を修得する.
医療機器,福祉機器,人間工学,感性工学,フェールセーフ,生体適合性,デザインプロセス
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義を中心としながら,ディスカッションやレポート課題も併用して授業を進める.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 医療・福祉機器の歴史・全体像 | 医療・福祉機器の歴史や分類について理解 |
第2回 | 人間工学・感性工学に基づく医療機器設計 | 医療機器における人間工学・感性工学の導入例の理解 |
第3回 | 人間工学・感性工学に基づく福祉機器設計 | 福祉機器における人間工学・感性工学の導入例の理解 |
第4回 | フェールセーフ設計 | 人への安全やフェールセーフに配慮したデザインについて理解 |
第5回 | 生体適合設計 | 医療・福祉機器特有の生体組織に配慮したデザインについて理解 |
第6回 | デバイスの電動化技術 | 義手・義足やヘルスモニタリングセンサ等,最新の電動デバイスとそれにまつわる課題について理解 |
第7回 | ユーザビリティとそのテスト | 医療・福祉機器におけるユーザビリティと,そのテスト法について理解 |
第8回 | 各項目の復習と全体のまとめ | 授業のまとめ |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特に無し
OCW-iに掲載予定
レポートと期末試験によって評価する
履修の条件を設けない
土方 亘 hijikata.w.aa[at]m.titech.ac.jp
メールで事前予約すること