[講義の概要] 天然ガスや⽯油などの地下資源の効率的な探鉱・開発や地下⽔・⼟壌の汚染に対処する技術の開発のために、地下微⽣物の活動を知ることが重要である。本講義では、同位体分析や脂質分析などの地球化学的⼿法と、トレーサー実験や培養実験、遺伝⼦解析などの微⽣物学的⼿法を駆使し、地下微⽣物の分布や機能、活性を評価する地下微⽣物研究について紹介する。特に、微⽣物起源の天然ガス資源に関する最新研究について解説する。
[講義のねらい]地下微⽣物の分布や活動を理解することは、地球システムにおける物質循環を理解する上で重要である。微⽣物天然ガスを⼿掛かりとして、地下微⽣物の特徴と研究⼿法を理解することは環境研究において有⽤である。また同位体分析、脂質分析、遺伝⼦解析等の分析⼿法を学ぶことは応⽤化学系の学⽣にとって有⽤である。本講義では、地球環境問題と物質循環との関連性について理解することをねらいとする。
本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 環境問題に取り組む際の生物地球化学的視点の意義を理解する
2) 地圏におけるメタンに関わる物質循環過程と地下微生物の役割について説明できる。
3) 最新の地下微生物研究の成果に関する知識を習得する。
地下微生物、メタン、メタン生成菌、メタンハイドレート、天然ガス
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
PPTファイルを使った講義形式。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 以下の点について講義を行う 1.環境中メタンの起源(熱分解、微生物) 2.微生物によるメタン生成プロセス(多様性、活性、同位体分別) 3.メタンハイドレートの分布と成因 4.天然ガス鉱床の分布と成因 5.嫌気的メタン酸化 | 1.環境中メタンの起源を説明する。 2.微生物によるメタン生成プロセスを説明する。 3.メタンハイドレートの分布と成因を説明する。 4.天然ガス鉱床の分布と成因を説明する。 5.嫌気的メタン酸化を説明する |
指定なし
指定なし
全出席が原則であるため、毎回の授業で出席を取ります。提出されたレポートを採点し、評価を決定します。
履修の条件を設けない