2024年度 機械製図   Machine drawing

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開講元
機械系
担当教員名
野崎 智洋  赤坂 大樹  田中 智久  黒川 悠  田島 真吾  平田 祐樹 
授業形態
講義 /     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
-
クラス
-
科目コード
MEC.H203
単位数
2
開講年度
2024年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2024年4月4日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では,機械製図の基本ルールを学び,設計科目群の基礎として機械要素基礎とそれを表現するための機械製図基礎を修得することを目的とする。さらに,CADを用いた製図の基礎を学び,機械製図と3Dプリンター,工作機械などとの連携に関する知識を深め,設計科目群講義全般の基礎となる知識と技能を習得する。
第三角法,工業規格,寸法公差,はめあい,幾何公差,CADソフトウェアの基本操作,締結要素,軸要素,動力伝達要素の基礎。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得することができる
①機械製図の基礎を習得するとともに,機械要素について,その機能,力学,工作法,材質等の基礎知識を説明できる。
②製図用具および2D-,3D-CADの基本的な操作ができる。締結要素,軸要素,動力伝達要素など基本となる機械要素を工学言語としての製図を用いて表現できる。第三角法,工業規格,寸法公差,はめあい,幾何公差などの基本事項を説明できる。

キーワード

機械製図,機械要素,CAD

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)
6. 機械工学の発展的専門学力,7. 専門知識を活用して新たな課題解決と創造的提案を行う能力

授業の進め方

履修者は2週間1テーマで3つの大きな課題に取り組みます。各週,前半に機械要素の機能,製図の書き方,各種注意事項について講義します。これに基づき,後半はCADソフトなどを用いて機械製図の実習を行います。課題は,原則として講義時間内に仕上げ,教員による評価を得て適宜修正を行い提出します。課題は成績の評価の対象となります。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 第三角法,はめあい 幾何公差,寸法公差 簡単な立体形状を第三角法で図面で表現する。 JIS規格に基づいて製図表現の基礎を学ぶ。
第2回 転がり軸受けの製図 軸の製図に必要となる寸法公差などについて学ぶ。 軸および軸受けの組立図を製図する。
第3回 すべり軸受けの製図 すべり軸受のモデルを対象に部品の採寸,はめ合い,表面粗さの確認と組立図を製図する。 すべり軸受けの組立図を製図する。
第4回 3D-CADとデジタルマニュファクチャリング 3D-CADモデリングの考え方,ソリッドモデルの表現 3D-CADの使用法,部品図作成 3D-CADを用いた設計・生産について学ぶ. Inventorを使って,3D-CADにおける部品図のモデリング方法を学ぶ.
第5回 設計モデルとCAE解析の連携 組み立て図の作成,クランク機構のアセンブリ Inventorによる組み立てモデルの作成方法を学ぶ. クランク機構を例題として組み立て図を作成する.
第6回 シール要素の2D-CAD用いた表現 表面粗さ・パッキンの図面を作成する 2次元での図面表現についてシール要素の図面作成を通して学ぶ
第7回 伝達要素の2D-CAD用いた表現 幾何公差・材料記号・歯車の図面を作成する 2次元での歯車の図面作成を通して、材料記号や幾何公差記号について学ぶ

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ本学学修規程で定められた時間を目安に行う。

教科書

機械設計・製図の基礎:塚田忠夫著,数理工学社
このほかに,補助テキスト(配布)を使用する

参考書、講義資料等

T2SCHOLAからダウンロード。必要に応じて資料を配布。

成績評価の基準及び方法

授業中に実施する課題によって評価する。

関連する科目

  • MEC.H331 : 機械設計製図
  • MEC.H211 : 機械要素設計
  • MEC.H212 : 機械設計製図基礎
  • MEC.H202 : 機械要素

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

機械系に所属していない学生は履修できません.
この科目は
旧MEC.H201.R「機械要素及び機械製図」
の読み替え科目です.
・ 「機械要素及び機械製図」の単位を修得済みの場合はこの科目を履修できません.
2023年3月31日以前に入学した学生(~22B)がこの科目の単位を修得した場合は
・ R(◎)2単位
で単位換算されます.

その他

(1) 詳細はオリエンテーション(第一回目講義)で説明する。
(2) 3D-CADおよび2D-CAD(Inventor)を使用する演習回では,各自忘れずに以下のスペックのノートPCを持参してください.
型式:ノート型必須(タブレット型は不可)
OS:Windows 10 以降 64bit 必須(macOS,linux不可)
CPU:Core i3以上,同等のAMDも可
GPU:CPU統合のもので十分
メモリ:8GB以上
ストレージ:250GB以上,SSD推奨
また,あらかじめInventorをインストールし,起動まで確認しておいてください.

※Inventorのインストール方法は
http://www.pcroom.mech.e.titech.ac.jp/
にある「Inventor学生用インストールマニュアル」のPDFマニュアルを参照してください.

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