本講義では、生命理工学分野のリテラシ(理解・活用力)、基礎専門力、創造力を養うため、Problem-based learning(PBL、問題解決型学習)型の演習・グループワークを行う。本講義のねらいは以下のとおりである。
(1) 生命理工学分野のリテラシ(信頼性の高そうな情報を集め、分析し、真偽を見極め、それらに基づいて自らの考えを整理し、意見を表明する能力)を養う。
(2) 生命理工学分野の基礎専門力を養う。
(3) 生命理工学分野の創造力を養う。
(4) 以上を通じて、これから生命理工学分野の学問を学んでいく意欲を高める。
本講義を履修することにより次の能力を修得する。
1. バイオに関する専門知識
2. 高い創造性および卓越した探究力
3. 少人数のグループで議論する能力
4. 英語のプレゼンテーション力
5. 国際社会に通じる、強いリーダーシップ力、協調性、柔軟性、状況把握力、ストレスコントロール力
6. 英語を使用した場合にも、日本語使用時と同様の実力が発揮できるような能力
創造性、最先端バイオ、討論、国際協調力、英語力
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
本講義は、オリエンテーション・導入の後、2つのショートトピックと、2つのロングトピックを取り上げ、各トピックについてPBL(問題解決型学習)を行う。ショートトピックは100分授業1回、ロングトピックは100分授業2回で完結する。限られた授業時間を有効に使うため、授業時間を細かく区切って進める。以下はその一例である。
課題提示→教員側から課題に関連する背景を説明→チーム単位で情報収集・ディスカッション→調査内容や議論の結果をまとめる→発表→質疑応答・ふりかえり
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | オリエンテーション・導入 | 本授業科目の概要やグループワークの進め方を理解すること。 |
第2回 | ショートトピック1「進化分子工学による人工タンパク質の創製」「生体内の金属イオンの役割を理解し、熱力学的な観点から生体内の化学反応が金属イオンの触媒作用により常温・常圧下で進行することを理解し、考察する」 | ショートトピック1についてPBLを行い、授業時間内に成果をまとめること。 |
第3回 | ショートトピック2「生命関連分子の化学構造と性質」「生物システムを作る」 | ショートトピック2についてPBLを行い、授業時間内に成果をまとめること。 |
第4回 | ロングトピック1「地球に存在する資源から生産される物質とエネルギーの関係を理解し、生物が有する反応系を利用して現在の環境問題を解決法について考える(第1回)」「〇〇はカラダに良い/悪い? 根拠に基づく医療(第1回)」 | ロングトピック1について行うPBLの前半。授業時間内に情報収集や議論を進め、与えられた課題を達成すること。 |
第5回 | ロングトピック1「地球に存在する資源から生産される物質とエネルギーの関係を理解し、生物が有する反応系を利用して現在の環境問題を解決法について考える(第2回)」「〇〇はカラダに良い/悪い? 根拠に基づく医療(第2回)」 | ロングトピック1について行うPBLの後半。授授業時間内に成果をまとめること。 |
第6回 | ロングトピック2「感染症のサイエンス(第1回)」「医薬品がはたらく仕組み(第1回)」 | ロングトピック2について行うPBLの前半。授業時間内に情報収集や議論を進め、与えられた課題を達成すること。 |
第7回 | ロングトピック2「感染症のサイエンス(第2回)」「医薬品がはたらく仕組み(第2回)」 | ロングトピック2について行うPBLの後半。授授業時間内に成果をまとめること。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
無し
無し
以下により成績評価を行う。
・各回の出席
・グループワークの成果物に基づく評価
・チーム内ピア評価
バイオに関する基礎的な知識