2023年度 地球システム科学   Earth System Science

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開講元
地球惑星科学系
担当教員名
尾﨑 和海 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-6(理学院 地球惑星科学系, 石川台2号館, 318室)  金5-6(理学院 地球惑星科学系, 石川台2号館, 318室)  
クラス
-
科目コード
EPS.A338
単位数
2
開講年度
2023年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2023年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

顕在化する地球環境問題は、地球を一つの巨大なシステムとして理解しようとする地球システム科学の創出につながった。この講義では、システム科学の基礎概念や手法を出発点に、地球システム科学の基礎を学ぶ。この授業を通して、地球表層環境の進化について、物質循環に基づくシステム論的思考のもとに理解することができる。また、現在の地球環境問題を地球史のなかに位置づけ、将来の地球環境変化についても講義する。

到達目標

・地球システム科学とは何かを説明することができる。
・システム論的地球史と物質循環について、概括的な知識を得ることができる。
・システム学的手法を習得し、それらを問題解決に適用できる。

キーワード

地球システム科学,生物地球化学,地球史,アストロバイオロジー

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)
地球システム科学についての基礎的理解

授業の進め方

毎回の授業の後,理解度を確認するための小テストを行う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 地球システム科学とは何か 地球システム科学の歴史的背景、基本的考え方を学ぶ。
第2回 システム科学の基礎(1):フィードバックシステム システム科学の基礎を学ぶ。
第3回 システム科学の基礎(2):動的平衡 動的平衡の考え方を学ぶ。
第4回 システム科学の基礎(3):デイジーワールド デイジーワールドについて学ぶ。
第5回 地球のエネルギー収支 地球のエネルギー収支について学ぶ。
第6回 気候の安定性と多重性 エネルギー収支モデルについて学ぶ。
第7回 物質循環(1):炭素循環の基礎 炭素リザーバーや炭素フラックスについて学ぶ。
第8回 物質循環(2):ウォーカーフィードバック 炭素循環に基づく気候安定性について学ぶ。
第9回 物質循環(3):炭素循環に基づく気候の安定性 大気二酸化炭素濃度の進化を理解する。
第10回 物質循環(4):気候変動論 気候変動の駆動要因について学ぶ。
第11回 物質循環(5):酸素循環 酸素リザーバーやフラックスを理解する。
第12回 物質循環(6):酸素の安定性 酸素濃度の安定性について理解する。
第13回 物質循環と地球史 地球史の関連を学ぶ。
第14回 惑星システム学 系外惑星研究とのかかわりについて学ぶ
第15回 試験結果に対する講評 試験結果に対する講評を行う

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,講義に基づいて提示される演習課題や予習・復習にとりくむこと(100分)。

教科書

特に指定しない。講義用資料(レジメ、図および表)を配布する。

参考書、講義資料等

適宜参考書を紹介する。

成績評価の基準及び方法

期末試験(70%)および毎回の小テスト(30%)による。

関連する科目

  • EPS.A334 : 生物地球科学
  • EPS.A203 : 地球史概論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特に無いが、地球化学や地質学についての基礎的知識は役立つ。

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