2024年度 分子化学特論 II   Advanced Physical Chemistry II

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開講元
化学コース
担当教員名
大島 康裕  石内 俊一 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
-
クラス
-
科目コード
CHM.C434
単位数
1
開講年度
2024年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2024年3月14日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

本講義は,化学現象を分子の観点から系統的に理解する上での基礎を習得し,さらに,最先端の研究の現状を理解することを目的としている。本講義では,特に角運動量代数と分子間の相互作用への応用について学習する。

到達目標

本講義を履修することによって,角運動量代数と分子間の相互作用への応用する能力を習得する。

キーワード

クレプシュ・ゴルダン係数,回転行列,多極子展開,分子間相互作用

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義の途中で,適宜,その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらう。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ルジャンドル多項式とルジャンドル陪関数 低次のルジャンドル多項式とルジャンドル陪関数を導出できる。 直交性を導出できる。
第2回 球面調和関数 低次の球面調和関数を導出できる。 直交性を導出できる。
第3回 クレプシュ・ゴルダン係数と3j記号 クレプシュ・ゴルダン係数の性質を説明できる。 2つの1/2スピン状態の結合状態を導出できる。
第4回 回転行列 回転行列とは何かを説明できる。 回転行列のEular角表示への変換ができる。 回転行列と球面調和関数の関係を説明できる。
第5回 球面テンソル演算子 球面テンソルとは何かを説明できる。 ベクトル演算子の球面テンソル表示を導出できる。
第6回 多極子展開 多極子展開とは何かを説明できる。 静電ポテンシャルを多極子展開できる。
第7回 分子間相互作用への応用 2分子間の静電相互作用を多極子展開できる。 多極子間相互作用の距離依存性を説明できる。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし。

参考書、講義資料等

R. N. Zare著 Angular Momentum - Understanding Spatial Aspects in Chemistry and Physics, Wiley
A. J. Stone著 The Theory of Intermolecular Forces, Oxford

成績評価の基準及び方法

レポートにより評価する。

関連する科目

  • CHM.C401 : 物理化学基礎特論 I
  • CHM.C402 : 物理化学基礎特論 II
  • CHM.C532 : 量子化学特論
  • CHM.C201 : 量子化学序論
  • CHM.C332 : 量子化学
  • CHM.A211 : 化学数学第一
  • CHM.A212 : 化学数学第二

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

その他

・ CHM.C431 (分子化学特論) (2単位)を学士課程時に履修し単位を認定された場合は,2024年度開講のCHM.C434(分子化学特論 II)(1単位)と2025年度開講のCHM.C433(分子化学特論 I) (1単位)に単位を読替える(それぞれの科目が開講される時期に大学院科目として申告し,「様式8号 大学院授業科目としての認定願」を提出)。
・ 2023年度以前入学者へ:CHM.C431 (分子化学特論) (2単位)の単位を既に取得済みの場合は履修不可。

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