2024年度 再生可能エネルギー変換材料特論   Renewable Energy Conversion Materials

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開講元
エネルギー・情報コース
担当教員名
松下 祥子 
授業形態
講義    (ライブ型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金5-6  
クラス
-
科目コード
ESI.J460
単位数
1
開講年度
2024年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2024年3月26日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

再生可能エネルギーを生み出すには、多くの無機材料が使用されている。本講義では特に半導体内の励起電荷を用いるpn接合型太陽電池・量子ドット増感型太陽電池・ゼーベック型熱電・半導体増感熱利用発電を理解するため、半導体工学・電気化学・非平衡熱力学の基礎を学ぶ。本講義後、各自の研究テーマに関連した部分の自習を求める。

到達目標

エネルギーバンドギャップから生み出される励起電荷の物理に対し、分子内・半導体内、光励起・熱励起それぞれについて理解し、再生可能エネルギーシステムを生み出す素地を作る。

キーワード

エネルギー問題、熱電、太陽電池、半導体、電気化学、熱力学

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

オンライン。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 半導体内の励起電荷(光、熱) 半導体内でなぜ励起電荷が生じるのかを理解する。
第2回 pn接合とフェルミ・擬フェルミ準位 pn接合、フェルミ準位、擬フェルミ準位について説明できるようになる。
第3回 半導体/電解液界面の電子のやり取り 半導体のバンド位置と電解液内の反応種の準位が、どんな時に、どのような反応が起きるのかを説明できるようになる。
第4回 励起電荷による酸化還元反応-色素増感型太陽電池と半導体増感型熱利用発電 励起電荷による酸化還元反応について、律速段階となるプロセスは何があるのか、それはどのように判断するのかを説明できるようになる。
第5回 太陽電池・半導体増感型熱利用発電とエントロピーの関係 太陽電池、半導体増感型熱利用発電における、エントロピーの議論について考察を深める。
第6回 非平衡熱力学 再生可能エネルギーからの電力取得を、エネルギーの流れでとらえられるようになる。
第7回 半導体増感型熱利用発電の最新の動向 新しい熱エネルギー変換技術、半導体増感型熱利用発電の最新の動向を学ぶ

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

半導体部:「太陽電池の物理」by Peter Wurfel (著), 宇佐美 徳隆 (翻訳) 、丸善 (June 1, 2010)

電気化学:例)「電気化学」中戸義禮、藤平正道、魚崎浩平 (東京化学同人)

参考書、講義資料等

公開総説:
「新たな発電技術で未来を創る」
https://www.yhmf.jp/as/postnumber/vol_86_05.html

半導体増感型熱利用発電 解説動画:
https://www.youtube.com/@elleThermo

成績評価の基準及び方法

レポート(予定)

関連する科目

  • MAT.C312 : 電気化学(C)
  • MAT.C317 : 界面化学(C)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

以下の単語について学んだことがあるものが望ましい:エネルギーバンド、バンドギャップ、酸化還元反応

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

松下祥子
東京工業大学 准教授
matsushita.s.ab[at]m.titech.ac.jp

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