概要:
頂点代数や無限次元リー環の表現論について概説し、アフィン頂点代数の表現論に関する話題について講義する。
ねらい:
頂点代数や無限次元リー環の理論は、モジュラー形式の理論・テンソル圏の理論・量子群の理論・組合せ論・量子的な場の理論等、数学・ 物理学の様々な分野と関係している。本講義では、 アフィンリー環に付随する頂点代数(アフィン頂点代数)の表現論を紹介し、アフィンリー環と頂点代数・モジュラー形式や量子群などの間の関係性について解説する。証明を詳細に追うのでなく、具体例に即した説明を中心にする予定である。
・頂点代数や無限次元リー環の定義を理解し、生成元を用いた具体的な計算ができるようになる。
・アフィンリー環とアフィン頂点代数の表現論との関係を理解する。
・頂点代数とモジュラー形式の理論との関係を理解する。
頂点代数・表現論・モジュラー形式・量子群
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
通常の講義形式で行う.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ・Heisenberg Lie 環のFock表現と Heisenberg 頂点代数 ・頂点代数の理論 ・アフィンリー環とアフィン頂点代数の表現論の概説 ・A_1型アフィン頂点代数の表現論 | 講義中に指示する |
学修効果を上げるため,配布資料の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
使用しない.
講義中に指示する.
レポート課題(100%)による.
代数学における基本事項を修得していることが望ましい.