2024年度 解析学特論B   Advanced topics in Analysis B

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
数学コース
担当教員名
利根川 吉廣 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月3-4(M-102(H115))  
クラス
-
科目コード
MTH.C402
単位数
1
開講年度
2024年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2024年3月14日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

本講義は1Q「解析学特論A」の続きである.幾何学的測度論の枠組みで考える平均曲率流である,Brakke流について,その定義や近年の研究結果について解説する.

時間でパラメター付けされた曲面族が平均曲率流であるとは,各時刻において,その曲面の平均曲率がその点における速度に等しいときである.平均曲率流は曲面積の勾配流とも考えられ,また動かないときには極小曲面となる.平均曲率流は特異点を発生するため,特異点を許容するクラスで解を考えるのが自然で,それは丁度幾何学的測度論で考えられるバリフォールドを使って表現できる.この講義ではそのようないわゆるBrakke流について,その定義から出発し,最新の研究結果までの理解を目指す.

到達目標

平均曲率流および幾何学的測度論を用いたBrakke流について理解する.

キーワード

平均曲率流,幾何学的測度論

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

通常の講義形式による講義。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 近似平均曲率ベクトル 講義中に指示する。
第2回 近似平均曲率ベクトルの満たす評価 (1)
第3回 近似平均曲率ベクトルの満たす評価 (2)
第4回 時間離散近似平均曲率流の構成
第5回 極限測度のrectifiability定理
第6回 極限測度のintegrality定理
第7回 Brakke流の正則性定理

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

Brakke's mean curvature flow: an introduction, Springerbrief, Yoshihiro Tonegawa

参考書、講義資料等

特になし

成績評価の基準及び方法

レポートにより評価する。詳細は講義中に指示する。

関連する科目

  • MTH.C305 : 実解析第一
  • MTH.C306 : 実解析第二
  • MTH.C351 : 函数解析
  • MTH.C401 : 解析学特論A

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

解析学特論A (MTH.C401) を履修していること。

その他

特になし

このページのトップへ