本講義は "Advanced topics in Algebra A" (代数学特論A) で学習した内容に基づいて、フックス群の保型形式の定義および代数的構造について学ぶ。また、 ヘッケ作用素と保型形式のL関数の理論(解析接続、関数方程式、オイラー積)を紹介する。時間が許せば、合同数問題への応用も紹介する。
保型形式、ヘッケ作用素、保型L関数の基本的な概念を理解することができる。 具体例やアプリケーションを通じて、現代の研究におけるモジュラー形式の重要性について知見を得ることができる。
保型形式、ヘッケ作用素、保型L関数、新形式、テータ関数
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
通常の講義形式による
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 保型形式、保型形式の空間の次元 | 講義中に指示する |
第2回 | ポアンカレ級数とアイゼンシュタイン級数 | 講義中に指示する |
第3回 | 合同部分群のモジュラー形式、ヤコビのテータ関数 | 講義中に指示する |
第4回 | ヘッケ環 | 講義中に指示する |
第5回 | モジュラー群のヘッケ環、ヘッケ固有形 | 講義中に指示する |
第6回 | 保型L関数、オイラー積、新形式 | 講義中に指示する |
第7回 | 保型L関数、解析接続、関数方程式 | 講義中に指示する |
学習効果を上げるため、講義やその他資料で提供する参考資料の閲覧を推奨する。
使用しない。
Neal Koblitz, Introduction to Elliptic Curves and Modular forms, GTM 97, Springer-Verlag, New York, 1993
Toshitsune Miyake, Modular Forms, english ed., Springer Monographs in Mathematics, Springer-Verlag, Berlin 2006
The 1-2-3 of Modular Forms, Universitext, Springer 2008
上記レポートの解答状況による。詳細は講義中に指示する。
MTH.A401 : 代数学特論A
特になし。