フーリエ級数を函数解析の立場からとらえるとともに,いくつかの重要な不等式と正規直交系について説明する.また,フーリエ級数の連続極限として得られるフーリエ変換の定義と性質について述べる.最後に,フーリエ級数とフーリエ変換の偏微分方程式への応用について解説する.本講義は、直前に行われる「応用解析序論第一」から続くものである.
フーリエ級数とフーリエ変換は数学および諸科学における基本言語の一つであり、適用範囲の広い概念である。一方でこれらは無限が本質的に関わる概念であるため、多くの初学者にとっては理解しにくいものである。本講義では、フーリエ級数とフーリエ変換の基本的な性質導くために厳密な証明を与え、偏微分方程式においてもっとも基本的な波動方程式、熱方程式、ラプラス方程式について学ぶ。
本講義では複素解析学の基礎とフーリエ級数論について学ぶ。理工系のほとんどの分野で重要な役割を果たすフーリエ級数とフーリエ変換の定義と性質について理解し,またその計算方法について学習する.
ベッセルの不等式、パーセヴァルの等式、フーリエ変換、波動方程式、熱方程式、ラプラス方程式
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
各回の授業内容をよく読み、課題を予習・復習で行って下さい。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 関数空間,正規直交系 | 講義中に指示する |
第2回 | ベッセルの不等式,パーセヴァルの等式 | |
第3回 | フーリエの積分公式 | |
第4回 | フーリエ変換とフーリエ逆変換 | |
第5回 | フーリエ変換の性質 | |
第6回 | 波動方程式への応用 | |
第7回 | 熱方程式への応用 | |
第8回 | ラプラス方程式への応用,理解度確認 |
特になし
特になし
期末試験(50%)および中間試験(50%)
微分積分学第一・演習、微分積分学第二、微分積分学演習第二の履修済みであることが望ましい。