[講義の概要] 本講義では、安全に関する基本的な内容、薬品の管理方法、救急救命実習、危機管理について解説する。
[講義のねらい] 化学研究を行う上で、技術的な手法だけでなく、リスク管理の考え方を導入し、事故を未然に防ぐ有効な安全対策は重要である。また、関連する諸法規を知り、自分自身の健康、安全を確保するだけでなく、環境への負荷を最低限に抑えるような、社会に生きる化学者としての倫理観も重要である。本講義とこの授業の後に開講する化学環境安全教育第二とを通して安全に化学実験を行える能力を養う。薬品・高圧ガスの具体的な取扱法、火災への対処法については、化学環境安全教育第二で取り扱うため、あわせて履修することが望まれる。
本講義を履修することによって次の能力を修得する。
(1) 化学実験において、安全に実験を行うことができる。
(2) 適切に救急救命ができる。
(3) 実験室において危機管理ができる.
救急救命、危機管理
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
本講義は、安全に関する概論、危機管理、救急救命の順番で進める。各回に理解度確認のための演習を実施する。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 安全に関する概説 放射線、電気等使用時のおける安全 | 基本的な安全を確保できる。 |
第2回 | 化学工場および実験室における危機管理 | 化学工場および実験室における危機管理が説明できる。 |
第3回 | 実験時の怪我と応急措置 | 適切に応急処置ができる |
健康・安全手帳、東京工業大学 総合安全管理センター。
化学同人編集部、新版 続・実験を安全に行うために、化学同人、ISBN-13: 978-4759810813
全出席が原則である。
理解度確認のための演習(75%)、ヒヤリハットレポート(25%)。
学部生の受講は認めない
thiroshi[at]apc.titech.ac.jp (田中浩士)
COVID-19のため本年度は実習をおこなわない。