本講義では、有機反応の基礎知識と生体関連分子に関する知識を習得し、それを応用できる力を身につけることを目的とします。反応を起こす官能基としてアミンに着目し、それらの特徴について学びます。さらに、いくつかの生体関連分子の分子構造とその機能との相関を学びます。
本講義を履修することによって、まずは主にアミンの反応性とアミンが関わる合成について、電子の流れに応じて有機反応が起こる過程を学ぶことにより深く理解することを一つ目の到達目標とします。次いで、どのような生体分子があり、それら生体分子の特徴・機能について説明できるようになることを二つ目の到達目標とします。
有機合成、反応機構、アミン、生体分子
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
教科書の内容に沿って進めます。毎回の授業は、講義と演習から構成されます。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 有機反応の概観+アミンの導入 | 有機反応の種類と機構を分類できるようになる |
第2回 | アミンと複素環 | アミンの性質を説明できるようになる |
第3回 | アミンと複素環 | アミンの合成法と反応を説明できるようになる |
第4回 | 生体分子:糖質 | 単糖の構造と性質を説明できるようになる |
第5回 | 生体分子:糖質 | 多糖の構造と性質を説明できるようになる |
第6回 | 生体分子:アミノ酸,ペプチド,タンパク質 | アミノ酸の構造と性質を理解し,合成法を説明できるようになる |
第7回 | 生体分子:アミノ酸,ペプチド,タンパク質 | ペプチドの合成とタンパク質の構造について説明できるようになる |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
マクマリー著「有機化学、第9版、下巻」東京化学同人
マクマリー著「有機化学、第9版、上巻、中巻」東京化学同人
アミンの反応及び生体分子に関する理解度を提出されたレポートおよび期末試験を基に評価する
有機化学(構造-I)(MAT.P211)、有機化学(構造-II)(MAT.P212)、有機化学(反応)A(MAT.P213)、有機化学(反応)B(MAT.P214)を履修していることが望ましい。
sagara.y.aa[at]m.titech.ac.jp