[講義の概要]
囲碁を知らない人を対象として,プロの棋士が囲碁のルールから解説していく.
体験レベルにとどまらず,19路盤での対局を目指す.
囲碁の歴史や囲碁の世界について解説する.
[ねらい]
柔軟な発想力と論理的な思考力を養い,総合的な実践力を身につける.
囲碁は世界中に広く普及し,多くの方に親しまれている.囲碁を通して,日本の伝統文化への正しい理解と興味を深めるとともに,国際交流の場でのコミュニケーション力を養う.さらに,碁を学ぶことで,柔軟な発想力と論理的な思考力,全体を捉えて判断する大局観を養成し,様々な課題や未解決問題に立ち向かうときに大きな力となる,総合的な実践力の向上をはかる.
囲碁 国際コミュニケーション 柔軟な発想力 論理的な思考力 大局観 決断力 総合的な実践力 脳科学
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
1) 毎回の講義の前半で,復習を兼ねて前回の演習問題の解答を解説します.
2) 対局をしてもらいます.
2) 講義の後半で,その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらいます.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンス | -スライドを使用して簡単に囲碁の歴史等を紹介 -9路盤での模範対局を行い,基本的な囲碁ルールを説明 -講座の全体概要を説明 -履修希望者には作文を課し,授業終了後,受講者を決定する |
第2回 | 基本ルールの説明① -石の取り方,着手禁止点を説明 | 「石取りゲーム」切り違いから始め,2子取ったら勝ち |
第3回 | 基本ルールの説明② -終局と陣地の数え方を説明 | 14手まで並べ15手目から実践対局 |
第4回 | 基本ルールの説明③ -コウ,コミを説明, 名人戦を題材にコウの実戦例を説明 | 実践対局 |
第5回 | 初歩技術の習得① -石の死活. 二眼,欠け目,セキなど | 実践対局 |
第6回 | 初歩技術の習得② -つながる(切る)テクニック. タケフ,コスミなど | 実践対局(ニギリ,投了を説明) |
第7回 | 初歩技術の習得③ -取るテクニック. シチョウ、ゲタなど | 実践対局 |
第8回 | 国際的な碁の広がりとペア碁 -オリンピック,ペア碁のグローバルな広がり | ペア碁対局 |
第9回 | 初歩技術の習得④ -効率の良い形・悪い形. アキ三角,ハザマなど,およびセキ | 実践対局 |
第10回 | 13路の実践① -13路盤のプロ棋戦の棋譜を解説 | 実践対局 |
第11回 | 囲碁の数学的考察と詰碁 -難しい死活の説明と死活判定ソフトを使った実験 | 実践対局(短縮1局),詰碁問題に挑戦 |
第12回 | 13路の実践② -整地の方法 | 実践対局 |
第13回 | 19路の実践 -序盤の打ち方. 隅→辺→中央,3線4線を中心に等 | 実践対局(60分で打掛け) |
第14回 | 囲碁とAI/講師と9子局対局 -最近の囲碁におけるAIの進歩について解説する | 4~5名×10組に分かれ, 大橋先生・原先生と9子局で多面打ち連碁 |
第15回 | 小テスト+解答・解説 -小テストとその内容の解答を解説する | 小テスト |
特に指定しない
特に指定しない
出席、小テスト等を総合して評価する
実技を伴うため,授業定員を設けます(40名).講義初日に履修希望調査票(囲碁の経験の有無,履修希望の理由等)を提出してもらい,これをもとに決定します.
囲碁は,現在世界150ヶ国4,500万人以上に楽しまれている国際的なコミュニケーションツールです.
言葉が通じなくても世界中の人と交流することができる手段で,別名「手談」とも呼ばれております.
皆さん,是非この授業を通じてグローバルなコミュニケーション力を身に付けてみませんか.