本授業は,「図形科学とCG2」と併せて,立体図形の表現手法ならびに図形の数理を学び,コンピュータグラフィクスの基本原理を修得する.講義による解説後,フリーハンドによる作図またはコンピュータによる演習を行い,三次元立体の表現と工学解析への応用について理解する.特に「図形科学とCG1」では,三次元立体を二次元図面で解釈する図法幾何学の基礎を学ぶとともに,図形の数式・ベクトル表現,図形の交線や交面の導出について学ぶ.
図法幾何学の基礎と立体図形の数式表現について理解して,交線・交面の導出などの図形処理に応用することができる.
3次元立体,図法幾何学,第三角法,投影法,ベクトル方程式,交線と交面
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義と手描き作図またはコンピュータ演習を行う.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンス,図法幾何学の基礎 | 投影の概念,第三角法による立体表現,直線の実長と角度の計測 |
第2回 | 副投影図の原理と作図法 | 点視図と直線視図の原理と作図問題,実形図の作図法 |
第3回 | 投影による三次元立体の表現 | 軸測投影と等測図(アイソメ図)の原理と作図法 |
第4回 | 三次元立体の直観的投影とその代数表現 | 正投影,軸測投影,透視投影 |
第5回 | ベクトル方程式(1) | 線の表現,平面の表現 |
第6回 | ベクトル方程式(2) | 曲面の表現 |
第7回 | 空間図形の交線と交面 | 媒介変数表示と連立方程式による解法 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
「例題で学ぶ図学-第三角法による図法幾何学」(伊能・小関著)の入手を推奨する.またテキスト「図形科学とコンピュータ援用図形処理」(「図形科学とCG2」で使用するものと同じ)ならびにその他講義資料をOCW-iにより電子ファイルにて配布する.またコンパスと三角定規を持参すること.講義中に参考書を指示することがある.
講義中に参考書を指示することがある.
演習における課題の成績(70%)と最終レポートの成績(30%)で成績を算出する.
特に履修条件を定めない.
メールで事前予約すること
(1)授業設備の点から,A,Bの2クラスに分けて曜日を変えて開講する.各クラスの受講生は最大170名とする.
(2)本授業科目は講義,演習を統合した科目であり,出席することを原則とする.
(3)受講者は計算機実習用のノートPC(WindowsーOS,Microsoft Visual Studio 2019
インストールのこと[無償ソフトウェアとしてインストール可能である])を用意すること.
(4)サンプルプログラムは毎回提供する.
(5)本授業科目全般に関する問い合わせは,岩附教授が対応する.