本講義は、高校の「生物」を未選択であることを前提として基礎から平易に教授するとともに、先端的なトピックスを紹介することで基礎知識と応用研究との関連を理解できるようにする。内容は、動物の組織・器官、神経系の構造、免疫系、植物細胞構造・光合成、バイオテクノロジー、バイオインフォマティクスの基礎を網羅し、生命の根幹を成す仕組みを、先端的トピックスである幹細胞、脳科学、感染症などの解説も交えながら概説する。
本講義のねらいは、現代のあらゆる理工系分野で必要とされている、生命科学の基礎知識を身につけるとともに、先端的トピックスにも触れることで、実社会への知識の有効活用を意識させることである。
生命科学の基礎を理解し、広範な専門分野を学ぶ上での基盤とする。それにより、学際領域で活躍できる人材となる。また一般教養として、生命の仕組みの基礎を理解し、説明できるようになる。
生物、光合成、脳、ウイルス、免疫、バイオテクノロジー、バイオインフォマティクス
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
教科書とパワーポイント、配布資料を用いる。8クラス(日本語)と1クラス(英語)に分けられ、各クラスごとに週1回行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ウイルスと細菌・アーキア:原核生物と真核生物の違い、3ドメイン | 真核生物、真正細菌、アーキア、ウイルスの違いを理解し、説明できる |
第2回 | 糖・脂質・生体膜の構造と機能 | 生体を構成する糖・脂質・生体膜の基本的な構造と機能を理解し、説明できる |
第3回 | 細胞の呼吸とエネルギー生産 | 細胞の呼吸とエネルギー生産の基本機構を理解し、説明できる |
第4回 | 植物の科学:植物細胞の構造、光合成、バイオ燃料 | 植物細胞の構造と光合成の基本的な仕組みを理解し、説明できる |
第5回 | 感染と防御:免疫機構とワクチン、AIDS | ヒトの免疫機構の基本的な仕組みを理解し、説明できる |
第6回 | 脳の科学:脳と神経・内分泌系の機能と構造 | 脳と神経系・内分泌系の基本的な構造と機能を理解し、説明できる |
第7回 | 感覚と刺激:感覚の受容と伝達の機構 | 感覚の受容と伝達の基本的な仕組みを理解し、説明できる |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
スター「生物学」(東京化学同人)
"Introduction to Biology", MIT OpenCourseWare
毎講義時の小テストと期末試験により、講義の理解度を評価する。
生命科学基礎第一1を履修済みであることが望ましいが、必須条件とはしない。
takahashi.m.ay[at]m.titech.ac.jp (Masayuki Takahashi教授)
メールで連絡すること。
本講義での不明点などを生命理工学院の大学院生に質問できる「学修相談室」を設置していますので、悩まずに気軽に来室ください。
日時と場所は決定次第告知します。