2016年度 環境安全論 A   Environment and Safety

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開講元
理工系教養科目
担当教員名
小林 雄一  福居 俊昭  日野出 洋文  小松 隆之  山田 明  大内 幸雄  関口 秀俊  小原 徹  村山 武彦  吉田 尚弘  工藤 史貴  錦澤 滋雄  立花 和則  松本 義久  小倉 俊一郎  阿部 直也  伊原 学  古屋 秀峰  井口 泰泉  梶井 克純  笹本 公明  篠原 直秀  杉山 千歳  古郡 ゆう子  三宅 淳巳  村田 静昭  吉田 英生 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-6(H121)  
クラス
A
科目コード
LAS.E101
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義ではまず、かつての公害問題から現在の地球環境問題への変遷を理解し、環境と安全に対する認識を高める。次いで、様々な環境問題に対して講じられてきた政策について学ぶ。さらに、科学技術を駆使して行なわれている具体的な環境安全対策について学ぶ。総じて、地球環境問題を客観的かつ論理的に理解し、さらに、環境問題を考える上でも欠かせない安全の概念を理解し、持続可能な社会を指向できるように教育する。

現代社会では、環境問題に関する話題が多く取り上げられており、世の中の関心の高さが伺われる。しかしながら現在の情報社会においては、根拠に乏しい情緒的な情報が先走っている感が否めない。「安全」とは、「許容できないリスクがないこと」と定義されており、裏を返すと「許容できるリスクを受け入れる」となる。本講義では、この安全の概念に基づいて、地球環境問題、化学物質が引き起こす健康被害、環境被害などを客観的に考えることができるようになることを目指している。従って本講義では、科学と技術の視点から地球環境問題を理解し、環境と安全に関する基礎的な知識を習得するとともに、科学技術者として必要な客観的事実の把握方法と論理的思考の能力の向上、そして、その根幹となる技術者としての倫理観を備えることを目的としている。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 現代の地球環境問題を概観できる。
2) 安全とリスクの概念を説明できる。
3) 化学物質のもつリスクを説明できる。
4) 環境政策、環境経済、環境アセスメントの考え方を説明できる。
5) 持続可能な社会形成、循環型社会形成の考え方を説明できる。
6) 環境と安全に配慮した現代の科学技術のトレンドと将来性を説明できる。

キーワード

安全、環境、地球環境問題、化学物質リスクアセスメント、環境アセスメント、持続可能な社会、循環型社会

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各講義の前半80分間は、配布資料の内容をプロジェクターを使って解説する。残りの10分間を、講義内容に関する課題(小テスト)に当てる。第8回目は期末試験とその解説を行い、本講義をまとめる。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 地球環境問題概論 地球温暖化など、現代の地球環境問題の特徴を理解する。
第2回 安全学概論 安全とリスクの概念を理解する。
第3回 化学物質リスクアセスメント 化学物質が引き起こしうる健康影響、環境影響を理解する。
第4回 環境政策、環境経済、環境アセスメント 現代の環境問題対策や環境アセスメント方法を理解する。
第5回 資源と廃棄物 循環型社会形成の考え方、および廃液・廃棄物の学内規則を理解する。
第6回 エネルギー問題と環境安全 原子力問題など、現代のエネルギー問題を理解する。
第7回 環境と安全に配慮した現代の科学技術 環境と安全に配慮したもの作りなどの現状を把握する。
第8回 期末試験/解説/持続可能な社会形成を考える 本講義をまとめ、持続可能な社会形成の考え方を理解する。

教科書

特になし。各担当教員に応じて講義資料プリントを配布予定。

参考書、講義資料等

環境省の環境・循環型社会・生物多様性白書や、科学技術振興機構のe-learning; https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTopなど

成績評価の基準及び方法

講義時に課される課題(40%)、および学期末試験(60%)。

関連する科目

  • 理工系教養科目

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

工藤史貴(実施委員長):kudo.f.aa[at]m.titech.ac.jp

オフィスアワー

講義終了後、または各講義の担当教員が定める。

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