この授業では、留学生と国内学生が東北地方を訪問し、農業体験と震災学習を通じて地域やクラスメートと交流しながら、日本の歴史や風土・文化を理解し、現在の科学技術分野に期待されていることを考察し議論する。宮城県角田市で行われる農業体験では、大都市周辺とは異なるような日本の原風景のもと伝統的な農業の様式に触れる。震災学習では、2011年3月の東日本大震災で被災した地域の遺構や記念館、復興に取り組む研究施設を見学し、自然災害の影響と防災、エネルギー問題について見識を深める。
この授業を通して受講学生は、
1.宮城県角田市における農業体験とホームステイ体験を通じて、地域社会特有の伝統文化や生活課題等を発見し、日本社会の多様性を学ぶことができる。
2.福島原発関連施設や津波被害地域の見学を通して、震災や防災をめぐる知識を実地で深めることができる。
東北地方、日本の農村社会、震災、防災、多文化共修
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
・定員が設けられているため、選抜された学生のみが履修可能である。ポータルから追加申告によって履修申告を行う。詳しくは下記の「履修の条件」を確認すること。
・初回授業(ガイダンス)にて旅行日程や事前学習内容、班分けなどを発表する。研修旅行は3泊4日(2/27~3/1)を計画している。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 2月21日(水)9:30~12:00 本館中庭教室M-B107 (H104) 事前学習日 東北共修キャンプ開講挨拶(山浦弘) 復興学についての講義(高橋秀治) グループワーク「エンジニアリングが復興へ貢献できること」 ※ ガイダンス(自己紹介、班分けやホームステイのマナー指導)も行う。 | ガイダンスで説明する旅程や危機管理についての疑問点を解消し、しっかり把握すること。訪問先施設や文化、地理等について班ごとに発表し、参加者全員で知識を共有する。発表では履修者一人一人の役割分担を明確にすること。 |
第2回 | 2月27日(火)東北研修1日目: 角田市多文化共修① 大岡山をバスで出発し宮城県角田市にて角田宇宙センターを訪問後、シンケンファクトリーにて歓迎会。角田市泊(ホームステイ) | JAXA角田宇宙センターの見学内容、およびホームステイ先のホストファミリーとの初日の交流内容を記録すること。 |
第3回 | 2月28日(水)東北研修2日目: 角田市多文化共修② 蕎麦打ち体験 → 江尻排水機場見学 → 角田市苺農園にていちご狩り | 角田市での農業/工芸/伝統行事体験、およびホームステイ二日目の交流内容を記録すること。 |
第4回 | 2月29日(木)東北研修3日目: 東日本大震災の被災地見学と復興学① 角田市出発 → 福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R) → 請戸漁港 → 震災遺構(請戸小学校) → 昼食 → 東日本大震災・原子力災害伝承館 → 廃炉資料館 → 福島県にて一泊 | 訪れた各施設の学習内容を記録すること。 |
第5回 | 3月1日(金)東北研修4日目:東日本大震災の被災地見学と復興学② JAEA楢葉遠隔技術開発センター → 昼食 → アクアマリンふくしま (水圏環境学)→ いわきららミュウ(水産物現況視察) → 大岡山到着 | 訪れた各施設の学習内容を記録すること。3泊4日の東北共修合宿で学んだ内容を各班で報告すること。履修者個人でも期限内にレポートを提出することが求められる。 |
特に指定しない。
担当教員が必要に応じて教材を配布する予定。
原則として、シラバスに挙げた全日程に参加すること。その上で、事前学習20%、最終報告40%、個人レポート40%の配分で評価を行う。
本コースは定員があるため、選抜された履修者のみポータルの「追加申告」によって登録すること。
参加申し込みは、下記のフォームから行うこと。
(https://www.t2form.titech.ac.jp/sv/387543?lang=en)
フォームで書いてもらったエッセイ『この講義で学びたいこと』により、参加者の選抜を行う。
事前募集締め切り後には追加申告を受け付けない。
交通費は大学からの補助があり、参加費用は追ってシラバスに記載する。
履修予定者は大学推奨の保険に加入しておくこと。