概要:世界のグローバル化に伴い、キャリアの形成に関しても、グローバルな視点を養うことが求められる。科学者・技術者には、グローバル化する世界の中で働き、問題解決に取り組むための知識と技術が求められる。「グローバル」とは、国家間のつながりを理解 し、異なる文化のなかに相違点と類似点を認めることを意味する。本講義では、客観的及び主観的なデータの収集と分析に重点を置いたグループワークを通じて事例研究を行う。本講義は、グローバル理工人概論1~4に分かれている。グローバル理工人概論1は欧米編、グローバル理工人概論2と3はアジア編、グローバル理工人概論4はタイのチュラロンコン大学との共同講義である。
ねらい:グループワークを通じ、1) 異文化理解を深め、2) 現代社会で我々に影響を与えている相関的な問題について学び、3) 国際性を高め、4) グローバルに活躍するための能力の基礎を身に着ける。
科学者・技術者として知っておくべき世界の問題について知識を深めるために必要な以下のようなスキルと経験を獲得する。
1.データを収集しその信頼性を測る。
2.複数の意見を調整し、方向性を確定し、合意形成を図る
3.問題に対し批判的な視点を持つ
4.英語で調査や議論を行う。
アジア諸国、社会の諸問題、グローバル・エンジニアリング、グローバルサイエンス
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
ZOOMでの開催となる。
導入の後、グループワークを通じデータの収集と分析を行う。予習としてオンライン、オフラインでデータ収集をすることが望ましい。講義には、データ収集を助け研究対象を絞り込むためのアシスタントが参加する。グローバルな視点を養うためにグループで協力して発表やレポート作成を行うため、チームワークを重視した授業参加が求められる。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ZOOMでの開催となる。 2月26日(金)10:40-16:55 ①グローバル化と何か、開発指数からみるアジアの開発途上国の特徴(対話型講義) ②グループ分け、グループ課題決定 ③国内外の事前調査の方法、グループワークについて(役割分担、今後の進め方など)、プレゼンテーション方法、調査内容、次回授業までの準備について ④グループワーク(TAとの意見交換を含む) ⑤グループ発表(1)対象課題に関する分析 | 近代における日本のグローバル化の歴史・課題を概観すると同時に、時代とともにアジア社会の変化について確認する。先進国に加え、アジアの開発途上国もビジネスパートナーとなってきたことから、日本の企業・個人がこれらの国々とよりかかわりを持つために必要な知識・ノーハウ・スキルとは何かを紹介する。その上でグループワークにより国内外の事前調査を行い、①異文化理解力、②チームワーク力、③課題発見・解決力を身に着ける。これにより、グローバル化を実感し、我が国のアジアにおける役割を考察する。 |
第2回 | 2月27日(土)10:40-16:55 ⑥グループワーク(TAとの意見交換を含む) ⑦グループ発表(2)対象課題に関する分析 | |
第3回 | 3月5日(金)10:40-16:55 ⑧グループワーク(TAとの意見交換を含む) ⑨グループ発表(3)我が国がこれからアジア諸国とどのようにより関わることができるのかに対する提案 |
なし。
授業時に適宜配布。
・グループワークでのパフォーマンス(個別評価) 10%
・レポートの担当部分(個別評価) 30%
・個別感想文(個別評価) 30%
・レポート全体(グループ全体評価) 10%
・グループ発表(グループ全体評価) 10%
・グループディスカッション(グループ全体評価) 10%
英語でのグループワークを遂行出来る英語力
グローバル人材育成推進支援室(グローバル理工人育成コース)(担当:太田、村上)
面談希望の際にはメールで連絡をすること