世界のグローバル化に伴い、キャリアの形成に関しても、グローバルな視点を養うことが求められる。本講義では世界のグローバル化の現状について、関連分野で活動する講師を招き異文化の環境での課題解決の方法等について講師の経験に基づき紹介する。その後で課題解決型学習(PBL)に基づくグループワークを行う。
本講義の狙いは①課題発見・解決力、②異文化理解力、③チームワーク力を身に着けることである。講義を通じ、国内のグローバル化を実感した上で、我が国の世界における役割を考察する。本講義は、1~5のクラスにわかれている。入門クラス1と入門クラス2は、同じ内容であり、英語と日本語を交えたグループワークを行う。入門クラス3 (3Q)は欧米編、入門クラス4 (夏休み集中)、入門クラス5(春休み集中)はアジア編である。
なお、入門クラス3~5は、英語のみで少人数でのグループワークを行うため、TOEIC 750点相当を履修要件とする。
本講義は、教員によるオリエンテーション、ゲストスピーカーによる講義、グループワーク、発表、最終レポートで構成される。グループワークには、留学生が各グループに1名、TAとして参加し、出身国の基礎情報や、出身国が直面する課題に関する情報を提供する。履修者は、これらの情報に基づき、TAのサポートの下で、PBL(Problem Based Learning)を通じたグループワークに取り組み、世界各国の課題を理解する。履修者は、チームで作業する際に必要な調整、意見交換、役割分担などを経験し、チームワーク力を身に付ける。
グローバリゼーション、グローバル・サイエンス、グローバル・エンジニアリング、異文化理解、社会の諸問題、問題解決、チームワーク
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
グループワークでは、TAである東工大の留学生の出身国の特徴(課題、又は、アピールしたい点)を参考にし、グループワークのトピックを決める。留学生からの情報を基に、トピックに関する資料を収集した上で、その背景、特質を明らかにし、調査対象国の課題解決・発展のための提案を行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 導入、講義: 1)国内外の事例調査の方法・グループワークプロジェクトについての説明 2)世界の現状についての講義 | 講義感想文提出 グループ分け希望調査 |
第2回 | 講義・グループワーク 1)グループ分け発表 2)世界の現状についての講義 3)グループワーク開始 | 講義感想文提出 講義外グループワーク活動報告 |
第3回 | グループワーク: トピックの発表、グループの役割分担、調査方法、情報収集方法等についての共有 | 講義外グループワーク活動報告 |
第4回 | グループワーク: 調査国の基礎データ;調査方法;調査結果;問題点の共有・議論 | 講義外グループワーク活動報告 |
第5回 | グループワーク: 問題に対する提案,調査対象国との協力関係; 問題点の共有、議論 | 講義外グループワーク活動報告 |
第6回 | グループ最終発表1 | グループ発表1への感想文提出 |
第7回 | グローバル理工人育成コースシンポジウム | シンポジウム感想文提出 |
第8回 | グループ最終発表2 | グループ発表2への感想文提出 |
なし
必要に応じて講義ごとに配布
1)グループワークでのパフォーマンス(個別評価)10%
2)最終報告書の担当部分(個別評価)30%
3)最終報告書の個別感想文(個別評価)30%
4)最終報告書全体(グループ全体評価) 10%
5)グループ最終発表(グループ全体評価) 10%
6)グループワーク活動報告、講義・発表・シンポジウム感想文(個別評価)10%
グローバル理工人育成コースに所属申請を行うこと。
クラス3、クラス4、クラス5を履修するには、TOEIC 750 程度の英語力を有していること。
クラスによって開講時期が異なるため、注意すること。
クラス1及び2:4Q
クラス3:3Q
クラス4:夏休み集中
クラス5:春休み集中