本授業は「Tokyo Tech Summer Program」の参加学生に提供される。授業では,日本文化,日本語実践,日本企業訪問,日本のコンピュータ・サイエンス研究,日本科学技術史,日本のデザインの主に6つの観点から日本を学ぶ。受講者は授業を通して,日本についての基本的な理解を深めると同時に,日本への関心を高め,自ら日本について学んでいく意欲をもつことが期待される。
日本科学技術史の授業では,受講生は,19世紀以降の日本の科学技術分野での急速な発展を可能にした背景を理解できるようになる。
日本のデザインの授業では,デザインとは何かを定義したあと,日本のデザインの特徴を事例から理解し,デザインを通じて日本人の価値観についての洞察を得る。
日本語の実践授業では,受講生は,1. 対人コミュニケーション理論を理解する。 2. 自らのコミュニケーションスタイルや価値観を分析し理解することができる。 3. 日本社会において,自らの考えや意見を、周囲の人に適切な方法で伝えることができるようになる。特に日本の学校教育における児童から体験的に日本文化と社会の仕組みについて学べるようになる。
日本, コミュニケーション,留学生,異文化,日本語, 日本文化,日本科学技術史,国産企業,日本のデザイン,コンピュータ・サイエンス
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
授業担当者の指示に従うこと。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 茶道① | 茶道の伝統精神と歴史を理解する。 |
第2回 | 茶道② | 同上。 |
第3回 | 日本科学技術史① 江戸時代 | 世界史的にみても技術史の稀有な事例である江戸時代の銃の廃止について理解する。 |
第4回 | 日本科学技術史① 明治時代における日本の近代化と工業化 | Morris-Suzuki著, The TechnologicalTransformation of Japan, 1-142(特に71-104)の内容を学ぶ。 |
第5回 | 日本のデザインをめぐる歴史的・現在的課題 | レポート提出。 |
第6回 | 日本語コミュニケーション① | 学校訪問を通して,日本の学制の実態・文化,国際交流・国際理解・思考方法の異なりなどを学ぶ。 |
第7回 | 日本語コミュニケーション② | 学校訪問を通して,児童に自分の文化を適切に伝える工夫を行う。 |
第8回 | 旭硝子工場見学① | レポート提出。 |
第9回 | 旭硝子工場見学② | レポート提出。 |
第10回 | 東工大におけるコンピュータ・サイエンス① | コンピュータ・サイエンスの概略を学ぶ。 |
第11回 | 東工大におけるコンピュータ・サイエンス② | 東工大におけるコンピュータ・サイエンスの研究事例を学ぶ。 |
第12回 | 日本科学技術史③ 日本の近代物理学史 | 仁科芳雄が日本の近代物理学の発展に果たした貢献を理解する。 |
第13回 | プレゼンテーション① | 参加者は授業を通して学んだことや自身の日本体験について口頭で報告する。 |
第14回 | プレゼンテーション② | 同上。 |
授業で適宜資料を配布する。
英語シラバスを参照。
成績は合否で判定する。出席,レポート課題,および最終プレゼンテーションの内容・貢献をみて総合的に合否を判断する。
特になし。