質的データの収集と分析に基づき、日本の文化を発見し理解するための実践的な方法を探る。観察とインタビュー調査の技術を学び、それらを使って東京の実社会で調査研究を行う。質的研究とデータ収集の有用性と限界、そしてインタビュー調査と観察の結果分析の方法を学ぶ。
本講義を通じて学生は日本の文化の興味深い側面を発見し、同時に複数の学術領域において有用なスキルを身につける。
注:LAW.X406とLAW.X407は同じ内容ですので、Fieldwork Skills Fallを3Qに受講した学生はFieldwork Skills Spring1Qを受講することはできません。
コース修了時点で学生は以下の経験と能力を獲得することが期待される。質的データの有用性と問題点を記述すること。質的観察とインタビュー調査の知識を用いて東京の文化的トピックに実践的に取り組むこと。観察結果をフィールドノートに記録し、インタビュー調査のデータ起こしをすること。フィールドノートとインタビュー調査の記録を分析すること。
社会学、エスノグラフィー、文化、質的研究方法
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
導入のための全体講義の後、各回のトピックについてのグループワークを行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | コース概要の説明。文化研究についての導入。 | 社会科学における「フィールドワークの技法」とは何かを理解する。授業概要と履修条件を理解する。 |
第2回 | 観察法とフィールドワーク | 「参与観察」とは何かを理解し、東京で行うグループでの観察調査の計画を立てる。 |
第3回 | 観察結果の分析:コーディング | 質的社会調査における「コーディング」を理解し、自身の観察結果に適用する。 |
第4回 | インタビュー調査の技法 | 「ロング・インタビュー法」を理解し、良質な質的データを得るための技法を学ぶ。 |
第5回 | ロング・インタビューの結果分析:トランスクリプト | インタビュー調査のデータをトランスクリプトする方法を学ぶ。 |
第6回 | 調査結果の報告:厚い記述 | 質的研究の結果報告の方法を学び、グループ研究の調査報告の準備をする。 |
第7回 | グループプレゼンテーションとレビュー | 観察とインタビュー調査で得たデータを使い、東京の文化的トピックに関するグループ研究の結果を発表する |
なし。授業時に適宜資料を配布する。
授業時に適宜資料を配布する。
観察とインタビュー調査の練習を含む課題への取り組み(50%), 授業内での最終プレゼンテーション(30%), 個人レポート(20%)
英語でのディスカッションに参加出来る英語力
毎週の授業時に与えられるデータ収集や分析の課題は翌週までに完成してくること。翌週の授業で分析結果を報告し、お互いにフィードバックをする。この授業ではグループワークを実践し、分析結果を協同で研究することが重要である。従って授業には積極的に参加することが求められ、また積極的な参加によってより授業が有意義なものとなる。