科学者・技術者にとって、技術や知識の発展が社会にもたらす予見可能な、または想定を超えた帰結について理解し、専門家以外の人間と研究について交流することがますます求められている。
このプロジェクトベースのコースでは、グループワークを通じて現代の分野横断的な問題を理解し、大学外の非専門家にそれを伝えることを目指す。異なる文化・言語・専門領域を持つ学生たちがともに議論をし、その結果を最終セッションで非専門家に報告する。
コース終了時において学生は以下の経験と能力を獲得することが期待される。今日の社会における科学技術の分野横断的な問題について批評的に説明する。これらの問題について非専門家に説明することの難しさと意義を理解する。文化・年齢・専門領域等が異なる学生とうまく交流する。コミュニケーションと社会・技術的な課題を考える上での諸問題を解決する。
科学コミュニケーション、領域横断的、文化横断的、科学技術についての公衆の理解、社会
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
毎週の授業は前回のレビューで始まり、グループワークに移行する。グループワークでは領域横断的な問題を理解し、その問題について非専門家に伝える有効なコミュニケーションの手法を考える。授業はアクティブラーニングの形式で行われ、学生全員の積極的な授業参加が求められる。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | コースの概要説明とテーマの設定。グループを作り領域横断的な問題設定をする。 | グローバルな社会における社会的・技術的な問題の複雑さを理解する。グループ内で役割分担をする。 |
第2回 | 問題の導入。グループで選んだテーマについて導入的な説明をし、解決方法を提案する。 | 問題を明確に説明し、解決方法を提案する。これを非専門家に伝える方法を考える。 |
第3回 | グループに加わった非専門家との協働作業を通じて、それまでに提示されなかった解答を探る。非専門家を議論にうまく参加させ、独自の解決方法を見つける。 | コミュニケーションをよりうまく取るための方法を検討する |
第4回 | プレゼンテーションとフィードバック。非専門家の参加者によるプレゼンテーションを聞き、質疑応答とフィードバックを行う。 | プレゼンテーションに対して適切な質問をする。他のグループの発表を批評的に評価し、助言をする。 |
なし。
自国の新聞や一般的な科学技術関係の雑誌で科学技術に関するニュースを探して検証することが求められる。
役割分担に基づくグループ活動への積極的な参加(40%), 作業過程をビデオで記録し提出(30%), 個人レポート(30%)
議論やコミュニケーションができる英語力