「知性」「教養」とはたんなる知識ではなく、「知恵」であり「本質の理解」である。また、社会に対して、明確な自己表明ができることでもある。その方法として「編集的思考」を紹介する。教員は、編集者であり、編集的思考をつかって知恵の本質の学び方を示す。
この授業は、科学の背景にある文化価値について学び、理工人の「教養」を身につけることをねらいとする。
編集的思考を学ぶ
編集的思考
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
世界史のなかで、きわめて重要な古典、カント『啓蒙とは何か』(文庫本30ページ分)と岡倉天心 『茶の本』(第1、2章 計35ページ分)を読み、違った角度から討論し、各自の意見を最終日に発表する。2016年の今、この古典から何を学ぶか。くわえて科学の背景にある文化の本質を考察します。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 第1回 | カント『啓蒙とは何か』(1784年)を読み、論議。 |
第2回 | 第2回 | 岡倉天心 『茶の本』(1906年)を読み、論議。 |
第3回 | 第3回 | 2つの論文を比較検討しながら、編集的思考をつかって、各自の意見を口頭で発表する。 |
カント『永遠平和のために/啓蒙とは何か』中山元訳 光文社古典新訳文庫
岡倉天心『茶の本』講談社学術文庫
津田広志『リ・クリエイティブ表現術』(新水社)
授業の中の発言、プレゼテーションで評価となります。
事前に該当論文を読んでおくこと。