近年の研究者・技術者を取り巻く環境変化および科学研究のパラダイムシフトに対応し、国内外の研究機関あるいは企業の科学者・技術者を目指す留学生と対象とした英語開講科目である。 この科目は、留学生を対象とした博士キャリア科 “Strategy for Balancing Career, Personality, and Life Style”の基礎としての修士学生用キャリア科目の位置付けでもある。複数の講義担当者は海外および日本での研究やビジネスの経験を有し、各講義担当者の体験・経験をベースとして、国際的に活躍するためのキャリア展開と必要性、実用的なスキルなどを教授する。
将来のキャリアパスを探る方策、日本の大学と海外の大学、日本企業および外国企業の職場で遭遇する課題に対処する方法等についての一般的知識を教授する。さらに、個性と専門性を育成するためのコミュニケーション力と対人能力の向上についても説明する。最終的には、受講者がグローバ ルなキャリアへ積極的に挑戦し、国際的なキャリアを志向するための一般的知識・スキルを修得し、留学生が日本企業および外国企業でのキャリアパスを支援することである。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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各講義担当者の体験・経験をベースとして、国際的に活躍するためのキャリア展開と必要性、実用的なスキルなどを教授する。 |
キャリアデザイン戦略、国際的なキャリア展開、コミュニケーションと対人能力、科学研究のパラダイムシフト。
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
本講義の構成は、座学とオープン・グループディスカッション、さらに課題(レポート)提出の3本柱を基本としている。 具体的な内容としては、技術やスキルの開発や修得、職場での課題に対処するためのコミュニケーション能力と対人能力の向上など、複数の個別テーマを取り上げる予定である。海外滞在経験が豊富な日本人講師と在日経験の長い外国人講師の計4名の講義担当者が7回の講義(100分/回)を分担する。4名の講師の専門分野はすべて異なる。受講生には講義に基づいた英文レポートを作成・提出、さらにオープン・グループディスカッションに積極的に参加することを要求する。
Zoom講義のURL情報、レポートのアップロード、講義資料のダウンロードなどは「T2SCHOLA」を使用します。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 10月2日(月)5-6限 Zoom 留学生のキャリアパスの概要を講義し、合わせて単位認定の仕方などのガイダンスを行う。(田中 秀数) | 留学生のキャリアパスの概要を学ぶ。 |
第2回 | 10月16日(月)5-6限 Zoom 世界規模の外資系投資銀行での経験を含めて金融業界での経験が豊富な日 本人講師が、グローバルビジネスにおける金融の立ち位置を体系的に説 明。グローバル環境におけるキャリア形成にとって重要となる金融リテラ シーとは何かを検討する。また、その一環としてSDGs領域にて金融が 果たしている分野を歴史的観点を通して考察し、ESG投資の基本的概念 も修得する。(笠井直子) | グローバルビジネスにおける金融の立ち位置、グローバル環境におけるキャリア形成にとって重要となる金融リテラシーを学ぶ。 |
第3回 | 10月23日(月)5-6限 Zoom 在日経験の長い外国人教員の実体験に基づいて、日本社会と国際社会の文 化、研究、教育についての類似点・相違点などを講義する。(Gonzales, Hazel Bantolino) | 日本社会と国際社会の文化、研究、教育についての類似点・相違点を学ぶ。 |
第4回 | 11月6日(月)5-6限 Zoom 海外滞在経験が豊富な日本人技術者の実体験に基づいて、日本と海外のビジネスについての相違点・類似点、グローバル人材などを講義する。 (佐々木 義純) | 日本と海外のビジネスの相違点・類似点及びグローバル人材を学ぶ。 |
第5回 | 11月13日(月)5-6限 Zoom 在日経験の長い外国人教員の実体験に基づいて、日本社会と国際社会の文 化、研究、教育についての類似点・相違点などを講義する。(Gonzales, Hazel Bantolino) | 日本社会と国際社会の文化、研究、教育についての類似点・相違点を学ぶ。 |
第6回 | 11月20日(月)5-6限 Zoom 海外滞在経験が豊富な日本人技術者の実体験に基づいて、日本と海外のビジネスについての相違点・類似点、グローバル人材などを講義する。 (佐々木 義純) | 日本と海外のビジネスの相違点・類似点及びグローバル人材を学ぶ。 |
第7回 | 11月27日(月)5-6限 Zoom アジア、アフリカ、中東等、世界各国での国際協力事業の経験を有し、東工大でキャリア支援を行う日本人講師が、日本の業務形態、及び、就職活動の特徴から、日本と海外の企業文化と職業観の相違点・類似点の考察を行う。日本という場でボーダレスなキャリアを構築する上で身に付けるべき力や姿勢を認識する。 (荻野 久美子) | 日本でボーダレスなキャリアを構築する上で身に付けるべき力や姿勢を学ぶ。 |
なし
なし。
課題提出。
講義を欠席した場合には成績を減点することがある。
日本人学生も履修可能であるが、英文レポートを提出すること。和文レポートは受理しない。
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