本科目は、様々な産業分野を対象に海外に本拠を置く外資系企業の日本法人のマネージャ等を講師として招き、それぞれの企業の事業内容、ビジネスや研究開発に対する取り組み、考え方、価値観、海外本社と日本法人とのビジネスにおける関係等についての講義を行う。さらに、講師がなぜその企業を選んだかを含めたこれまでの講師のキャリア構築についても講義を行う。
本科目のねらいは、履修学生は、講師の関係する分野が自らの専門分野や関心のある分野であるか否かにかかわらず、講義内容から将来の自らのキャリア構築のロールモデルとなることを見出し、各自の視点で参考になることや教訓を見出していくことである。特に外資系企業のマネジメントは多様であるため、受講学生のキャリアに対する視野が広がることが期待される。したがって、受動的に講義を聞くのではなく、履修学生から講師に対して活発に質問し、それぞれの自己のキャリア構築に役立てる意識と意欲を持つことが必要である。
本科目は、2021年度開講の「グローバル企業の研究開発実践論」を科目名変更している。また、2018年度までの「グローバル企業の研究開発実践論I」「グローバル企業の研究開発実践論II」との重複履修不可。
本科目を履修することによって以下を修得する。
1)外資系企業の日本法人がビジネスや研究開発でどのような役割を果たしており、海外本社との関係がどうなっているかが理解できる。
2)外資系企業におけるキャリアパスと、講師を含めそこで働く者がどのような意識でキャリア構築を行っているかが理解できる。
3)上記1)、2)を含め受講学生の将来のキャリア構築の参考や教訓になるロールモデルを見出すことができる。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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各種産業において世界的にリーダー的存在として活動している企業の第一線の現役マネージャ等が、自らの経験に基づき所属する企業の理念、研究開発やビジネス等について紹介するとともに、自分のキャリア構築の考え方等について講義を行う。 |
外資系企業、R&D、グローバルビジネス、キャリア構築
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
多彩な産業から世界的にリーダー的存在として活動していて、かつ日本においても高度技術系人材を活用している企業から毎回異なる講師を招き、授業を行う。
本科目は、ZOOMによるリアルタイムで双方向性を有した直接的指導型のライブ授業で実施する。したがって、履修学生は毎回の講義をリアルタイムで受講することが必要である。
オンライン講義の質を確保するために以下の取り組みを行う。
①実例や図表を多用したスライドを用いるなど履修学生が集中力を持続できるようにする。
②受講学生の将来の進路が多様であることを踏まえ、ZOOMの投票機能の積極的活用や、口頭又はチャットによる質問時間を設けるなど履修学生からも積極的な情報発信を求めることで、履修学生の集中力を持続できるようにするとともに、他の履修学生の考え方についても理解がより深まるようにする。
③毎回の授業において課題を課し、履修学生にレポートの作成・提出を求める。レポート課題は、履修学生が講義内容を踏まえて将来のキャリア構築につい自分で考える内容とすることで、講義内容がより深く定着するだけでなく、レポート作成能力を高め、さらに、将来、学生が読み直すことでキャリア構築に活用できる備忘録として活用できるものとなるようにする。
④提出されたレポートのなかで履修学生が共有すると参考になる内容をピックアップし、後日、必要に応じて講師のコメントを付けた上で受講学生に対してフィードバックを行うことで、同じ講義を聴いた他の学生が何を考えたかを理解し、さらに深い学習効果が得られるようにする。
※講義順及び講義内容は変更されることがある。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 大島三千世 ファイザーR&Dジャパン | 講師のビジネスやキャリアの経験から、自らの将来のキャリア構築のロールモデルとなる内容を見出す。 |
第2回 | 奥 泰介 P&G | 講師のビジネスやキャリアの経験から、自らの将来のキャリア構築のロールモデルとなる内容を見出す。 |
第3回 | 栗木 研 DSMジャパン | 講師のビジネスやキャリアの経験から、自らの将来のキャリア構築のロールモデルとなる内容を見出す。 |
第4回 | 電子機器関連企業(予定) | 講師のビジネスやキャリアの経験から、自らの将来のキャリア構築のロールモデルとなる内容を見出す。 |
第5回 | 奥山 将 ボッシュ | 講師のビジネスやキャリアの経験から、自らの将来のキャリア構築のロールモデルとなる内容を見出す。 |
第6回 | 吉山典利 レノボジャパン | 講師のビジネスやキャリアの経験から、自らの将来のキャリア構築のロールモデルとなる内容を見出す。 |
第7回 | 宇田川 敦志 3M Japan Innovation | 講師のビジネスやキャリアの経験から、自らの将来のキャリア構築のロールモデルとなる内容を見出す。 |
なし
なし
毎回の授業で課題が出され、それに対するレポートの提出が求められる。提出期限までに提出されたレポートについて、課題に対してどれだけ深く考察され、考察の結果が十分に記述されているかについて各講義同一のウェイトで評価する。
授業が理解できる英語力が必要である。
レポートは英語も日本語も可。
Eメール:iidpinfo[at]jim.titech.ac.jp
学内便:大岡山S6-1
この科目に対応するGAは、GA1D である。
イノベーション人材養成機構(IIDP)で開講されているキャリア科目一覧は下記URLを参照のこと。
(https://www.titech.ac.jp/student-support/students/life/career-education)