2022年度 修士キャリア構築基礎 C   Master's Career Development Basics C

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
キャリア科目
担当教員名
和泉 章  田中 秀数  清野 千秋  鴨居 達明  村上 まり子 
授業形態
講義    (ライブ型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金5-6  
クラス
C
科目コード
LAC.M401
単位数
1
開講年度
2022年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2022年9月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

本科目は、東工大生が修士課程修了後にどのような進路を歩んでいるのかを俯瞰した上で、将来に向けてキャリアを構築していく上で必要不可欠な知見である、社会のルール、倫理、企業・大学等における資金の動き、アントレプレナーシップ等について学び、産業界やアカデミアでどのようにキャリアを構築していくかについて考える内容となっている。修士課程修了後の博士後期課程への進学と、産業界への就職を含めすべての進路に対応し、大枠から効率的に理解できる実践的な科目である。講義は中央官庁、大学、企業等で豊富な実務経験を持つ教員等が行う。

本科目のねらいは、修士課程の学生が、課程を修了した後に、社会でキャリアを構築していく際に役立つ基本的な知識やスキルを大枠で身につけることである。これらの知識やスキルは就職活動においても役立つ。修士課程修了後、将来、社会で活躍していくためには、専門課程で学んだことに加えて、「どのように生きていくのか」(How)を身につけていくことが極めて重要である。これが本学におけるキャリア教育の目的であり、本科目は、その目的のために必要な基礎的な項目を網羅的に凝縮して履修する。

本科目は、1Qに3つ(A1、A2、A3)、2Qにひとつ(B)、3Qにひとつ(C)開講する。学生自身の履修計画に合わせて履修することが望まれる。

1Qに開講される各科目で履修申告者が300名を超えた場合には、講義の質を確保するために履修者数を制限する可能性がある。履修者数を制限する場合には、本シラバス及びイノベーション人材養成機構(IIDP)のサイト(https://www.titech.ac.jp/student-support/students/life/career-education)に掲示するほか、それまでに履修申告をした学生に連絡する。

本科目は、2021年度開講の「修士キャリアデザイン」を科目名変更している。また、2020年度までの「修士キャリアデザイン」、「修士キャリアプラン」「修士キャリアデザインⅠ」「修士キャリアデザインⅡ」との重複履修はできない。

到達目標

本科目を履修することによって以下を修得する。
1)アカデミアや産業界等を経験した講師から授業を聴き、将来に多彩な進路があることが理解できる。
2)就職活動及び将来のキャリアを構築していく上で必要不可欠な知識として、世の中のルールや企業・大学等におけるお金の流れについて大枠を理解できる。
3)産学連携及びアントレプレナーシップについて理解できる。

実務経験のある教員等による授業科目等

該当する 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容)
中央官庁、大学、企業等で豊富な実務経験を持つ教員等が、自らの経験に基づいて将来のキャリア構築の考え方、社会の仕組み等について実践的な教育を行う。

キーワード

アカデミア、産業界、キャリア構築、研究開発、インターンシップ、就職活動、アントレプレナーシップ

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本科目は、ZOOMによるリアルタイムで双方向性を有した直接的指導型のライブ授業で実施する。したがって、履修学生は毎回の講義をリアルタイムで受講することが必要である。

オンライン講義の質を確保するために以下の取り組みを行う。
①実例や図表を多用したスライドを用いるなど履修学生が集中力を持続できるようにする。
②ZOOMの投票機能の積極的活用や、口頭又はチャットによる質問時間を設けるなど履修学生からも積極的な情報発信を求めることで、履修学生の集中力を持続できるようにするとともに、他の履修学生の考え方についても理解がより深まるようにする。
③毎回の授業において課題を課し、履修学生にレポートの作成・提出を求める。レポート課題は、履修学生が講義内容を踏まえて将来のキャリア構築につい自分で考える内容とすることで、講義内容がより深く定着するだけでなく、レポート作成能力を高め、さらに、将来、学生が読み直すことでキャリア構築に活用できる備忘録として活用できるものとなるようにする。
④提出されたレポートのなかで履修学生が共有すると参考になる内容をピックアップし、後日、必要に応じて講師のコメントを付けた上で受講学生に対してフィードバックを行うことで、同じ講義を聴いた他の学生が何を考えたかを理解し、さらに深い学習効果が得られるようにする。

【講師(順不同)】
 鴨居達明  Schlumberger シニアエンジニア
 村上まり子 横浜市建築局住宅部住宅再生課長
 田中秀数  東京工業大学名誉教授/イノベーション人材養成機構特任教授  
 清野千秋  東京工業大学研究・産学連携本部特任教授(特許庁職員)
 和泉 章  東京工業大学イノベーション人材養成機構特任教授(経済産業省職員) 

※講義順及び講義内容は変更されることがある。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション 修士課程学生の終了後のキャリアパス【和泉 章】 修士修了後に多様なキャリアパスがあることを理解し、そのなかから自分の将来のキャリア構築に向けて参考になることを見出し、それに対する自らの考えを持つ。
第2回 法律・標準等社会・ビジネスのルール、倫理、社会的責任【和泉 章】 社会には法律・標準をはじめ様々なルールがあり、技術と深い関係があることを理解し、そのなかから自分の将来のキャリア構築に向けて参考になることを見出し、それに対する自らの考えを持つ。
第3回 産学連携と大学発スタートアップ【清野千秋】 研究成果を社会実装するために、東工大における産学連携とアントレプレナーシップの促進について理解し、そのなかから自分の将来のキャリア構築に向けて参考になることを見出し、それに対する自らの考えを持つ。
第4回 アカデミアを目指す人のキャリアデザイン【田中英数】 アカデミアへのキャリアパス、大学での業務を理解し、そのなかから自分の将来のキャリア構築に向けて参考になることを見出し、それに対する自らの考えを持つ。
第5回 (蔵前ゼミ)【鴨居達明】 講師のこれまでの仕事内容やキャリアパスを理解し、そのなかから自分の将来のキャリア構築に向けて参考になることを見出し、それに対する自らの考えを持つ。
第6回 (蔵前ゼミ)【村上まり子】 講師のこれまでの仕事内容やキャリアパスを理解し、そのなかから自分の将来のキャリアで参考になることを見出し、それに対する自らの考えを持つ。
第7回 企業、大学・研究機関におけるお金の流れの基礎知識と講義のまとめ【和泉 章】 企業の収益等の情報収集・分析方法、大学・研究機関でどのようにお金が流れているか理解し、そのなかから自分の将来のキャリアで参考になることを見出し、それに対する自らの考えを持つ。

教科書

市販教科書は使わない。毎回、講師が用意する講義資料を原則、事前にT2SCHOLAにアップする。

参考書、講義資料等

「【増補改訂】 財務3表一体理解法」 國貞克則著 朝日新聞出版 ※
「会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方」大手町のランダムウォーカー著 KADOKAWA ※
「財務3表 速攻マスター術」國貞克則著 PHP研究所
「経営とお金の原則」永守重信著 日本経済新聞出版 ※
「ビジネススクールで身に着ける 会計×戦略思考」大津広一著 日本経済新聞出版 ※
「現代経済学の直観的方法」長沼 伸一郎著 講談社 ※
「もしも世界に法律がなかったら 「六法」の超基本がわかる物語」木山泰嗣著 日本実業出版社 ※
「ビジネス常識としての法律(第3版)」堀龍兒 淵邊善彦著 日経文庫 ※
「「理系のための法律入門 第2版 デキる社会人に不可欠な知識と倫理」井野邊 陽著 ‎ 講談社ブルーバックス ※
「標準(スタンダード)のすべて」和泉章著 経済産業調査会 ※
「キヤノン特許部隊」丸島儀一著 光文社新書 ※
「伝わるシンプル文章術」飯間 浩明著 ディスカヴァー・トゥエンティワン ※
「東大教授が教える独学勉強法」柳川 範之著 草思社 ※
「入社1年目ビジネスマナーの教科書」金森たかこ プレジデント社
「最新ビジネスマナーと 今さら聞けない仕事の超基本」石川和男、宮本ゆみ子著 朝日新聞出版 ※
「コンサル1年目が学ぶこと」大石哲之著 ディスカヴァー・トゥエンティワン ※
「苦しかったときの話をしようか」森岡毅著 ダイヤモンド社 ※
「デキるやつは起業しろ」杉生遊著 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)  ※
「最新理系就職ナビ : 「自分を活かす」進路を選ぶ! 」植島幹九郎著 講談社 ※
「理系のための就活ガイド」 山本佳世子著 丸善出版 ※
「理系女性の人生設計ガイド」 大隅典子、大島まり、山本佳世子著 講談社ブルーバックス ※
「理系のための人生設計ガイド」坪田一男著 講談社ブルーバックス ※

(※)は、東工大図書館に蔵書があるか、あるいは購入依頼中。

成績評価の基準及び方法

毎回の授業で課題が出され、それに対するレポートの提出が求められる。提出期限までに提出されたレポートについて、課題に対してどれだけ深く考察され、考察の結果が十分に記述されているかについて各授業同一のウェイトで評価する。

関連する科目

  • LAC.M413 : 修士キャリアデザイン演習
  • LAC.M527 : 修士社会・ビジネスのルールと倫理
  • LAC.M511 : 修士キャリア構築ロールモデル

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

授業は日本語で行われるので、その内容を理解できる日本語力が必要である。(レポートは、日本語でも英語でも可。)

その他

この科目に対応するGAは、GA0M である。


1Qに開講される各科目で履修申告者が300名を超えた場合には、講義の質を確保するために履修者数を制限する可能性がある。履修者数を制限する場合には、本シラバス及びIIDPサイト(https://www.titech.ac.jp/student-support/students/life/career-education)に掲示するほか、それまでに履修申告をした学生に連絡する。

IIDPで開講されているキャリア科目一覧は下記URLを参照のこと。
(https://www.titech.ac.jp/student-support/students/life/career-education)

このページのトップへ