理学・工学などを専門的に学ぶ者には、すでに現時点において、あるいは今後のキャリアにおいて、「科学者」と「技術者」の両面で職能に関わる責任がある。本科目では、主に前者に対応する研究(者)倫理の基礎と、主に後者に対応する技術(者)倫理の基礎を、現実の場面に即した事例の検討を交えて学ぶ。特に、科学技術が高度に発展した現代における科学者・技術者の倫理を考える上での要諦を理解する。これにより、科学者・技術者の倫理に関する基礎的な知識と、倫理的問題解決のためのスキルの双方を修得し、専門職業人として社会で活躍する上での必須の能力を身につける。
1)研究(者)倫理に関する基本概念を他者に具体例をあげながら説明できる。
2)技術(者)倫理に関する基本概念を他者に具体例をあげながら説明できる。
3)科学者・技術者が科学研究や技術実践において直面する倫理的問題の解決方法を構想し、実践できる。
学術における誠実性、責任ある研究活動(RCR)、疑わしい研究活動(QRP)、研究不正、価値と意思決定、専門職、科学技術の倫理的・法的・社会的課題群(ELSI)、責任ある研究・イノベーション(RRI)
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義に加え、ワークショップやグループディスカッションを行います。参加学生はそれらの活動への積極的な参加が求められます。COVID-19の影響を鑑み、授業はすべてオンラインで行います。マイクや周囲の環境等、発言のできる環境で受講してください。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 12月11日(土) 14:20-16:00 Zoom 1)本科目のガイダンス 2)科学者・技術者の社会的責任 担当:寿楽 浩太 | 科学者・技術者の社会的責任を考える。 |
第2回 | 12月18日(土)14:20-17:55 Zoom 1)「最良の研究者」ワークショップ 担当:大西 勇喜謙 | ワークショップを通じて最良の研究者像を確立する。 |
第3回 | 1月22日(土)14:20-17:55 Zoom 1)研究倫理の基礎 2)発表倫理の基礎 担当:大西 勇喜謙 | 研究倫理と発表倫理を考える。 |
第4回 | 1月29日(土)14:20-17:55 Zoom 1)技術倫理の基礎 2)ミニワークショップ「価値と意思決定」 担当:寿楽 浩太 | 1)技術者の倫理を考える 2)ミニワークショップを通して「価値と意思決定」を理解する |
教科書は使用しない。各担当教員は、講義前あるいは講義後に講義資料をOCW-iにアップする。
参考書は授業中に適宜、紹介する。各担当教員は、講義前あるいは講義後に講義資料をOCW-iにアップする。
毎回の授業内活動及び授業内レポート提出
講義を欠席した場合には成績を減点することがある。
特になし
iidpinfo[at]jim.titech.ac.jp
(氏名・所属を記して連絡のこと)
水曜日 13:00-15:00