1.現代社会においては、それぞれの分野の専門家が、それぞれの分野で最善を尽くすことを、お互いが信頼しあうことによって、成り立っている相互依存社会である。プロフェッショナルな技術者となるための技術者の行動規範について考える。
2.技術者は結果責任を問われる。実社会ではいくつもの「解」があるが、いかにそれを導き出せるか?
3.実際の事例を「仮想体験」することによって、一人一人の判断・行動基準を形成する。
1.技術者が期待される倫理について説明できる。
2.技術者がジレンマに陥ったときに、その解決策を考えることができる。
3.これからの日本の安全管理について、自説を述べることができる。
技術者の社会的責任、専門職倫理、説明責任、リスク管理、安全、
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
実際の事例を基に、そこにおける技術者の行動について考える。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 技術者倫理は技術者にとってなぜ必要か? | 講義に関連した課題を提示する。 |
第2回 | 福島原発事故と技術者の責任ー1 ~福島原発事故とリスクマネジメント~ | 講義に関連した課題を提示する。 |
第3回 | 福島原発事故と技術者の責任ー2 ~津波予想と説明責任~ | 講義に関連した課題を提示する。 |
第4回 | 経営者と技術者の判断と行為の違い | 講義に関連した課題を提示する。 |
第5回 | 事故とヒューマンエラー ~JR福知山線脱線事故、人と機械の役割~ | 講義に関連した課題を提示する。 |
第6回 | 事故と技術者の責任 ~どこまで安全を求めるか~ | 講義に関連した課題を提示する。 |
第7回 | 技術者のジレンマ ~不確実な状況下での意思決定~ | 講義に関連した課題を提示する。 |
中村昌允「技術者倫理とリスクマネジメント」オーム社(2012年)
中村昌允「製造現場の事故を防ぐ安全工学の考え方」オーム社(2013年)
・毎回の講義の最後に講義内容に関する課題を提示し、その回答内容により評価する。
各コース提供の「科学者・技術者の倫理」科目履修者は、本科目受講の必要はない。
安全およびリスクマネジメントに対する意識を持っていること。
講義終了後
イノベーションマネジメント研究科で、技術者倫理Ⅰ、技術者倫理Ⅱの講義があるが、これは社会人を主対象とするものである。一方本講義は、技術者の行動の在り方について研究しながら一人一人の行動基準を考えるものであるので趣旨が異なるものである。