2017年度 PLP研修基礎   PLP Introduction

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
キャリア科目
担当教員名
古田 健二  浦田 雄次  中村 昌允 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等 5-10(H119B)  
クラス
-
科目コード
LAC.P622
単位数
1
開講年度
2017年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2017年4月17日
講義資料更新日
2017年5月19日
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

活気あふれる産業や豊かな社会を目指し、価値の創造(イノベーション)を推進してゆくためには、「事業」「研究開発」「知財」を三位一体のものとして捉え、戦略的考え方をもって展開すること(三位一体戦略)が重要な時代になってきている。
本講義は、「知財」を味方につけ「知財」を経営の視点から使いこなすことができる人財を養成することを目指すものである。
また同時に価値の創造により世の中への貢献を実現するためには技術の抱えるリスクにも意識を払う必要が出てきている。
そこで倫理的にも世の中に貢献できる技術者となるために必要な基本的な考え方を教授することを目指した講義である。

到達目標

本講義を通じて、企業等において価値創造活動を主導・推進するにあたり理解しておくべき事業・研究開発活動における知的財産の意義、知的財産マネジメントの内容とポイント、その実務の概略について理解する。
同時に研究者・技術者が認識していなければならない技術のリスク、技術、研究開発活動などに取り組むものの責任、説明責任の意味などの基礎についても理解する。

キーワード

事業戦略、研究開発戦略、イノベーション、知的財産戦略、知的財産制度、特許、技術契約、プロダクティブリーダー、リスクマネジメント、技術者倫理、社会的責任、説明責任

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

・5時間X3回の集中講義。
・双方向性を重視した講義

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 そもそも知的財産(権)とはどのようなものかを確認した上で、知的財産が米国発のプロパテント政策やイノベーション政策のもとでグローバルな国家間競争のためのひとつのツールとなっていること、日本(国、産業界、大学等)の対応状況等を講義する。又、イノベーションと知的財産の関係、研究開発・知的財産戦略と留意すべき事項、知的財産から見たプロダクティブリーダーの在り方等について、広い視点から総合的に講義する。 自身の研究課題と社会の関係について
第2回 知的財産マネジメントフローに沿って、攻防両面を見据えた戦略的な視点からマネジメントのポイントを講義する。その上で特許制度を中心に、どのようなものが特許として認められるのか、特許権の効力、権利範囲の解釈、特許紛争、発明者への報償、研究契約等について事例を含めて講義する。 提示した事例(実際に生じた紛争事例)は特許侵害となると思うか?/ならないと思うか?
第3回 特許制度以外の知的財産制度(実用新案、意匠、商標、著作権等)の概要について講義する。知的財産マネジメント論のまとめてとして、ハイグレードなプロダクティブリーダーになるための指針について講義する。 さらに技術者倫理とは何か?科学研究の変質と社会的責任の発生、技術者の責任、説明責任、科学の技術化において問題にすべきこと、リスクベース意志決定の社会的受容 ・研発マネジメント及び知財マネジメントについて感じたこと ・どのようなプロダクティブリーダーを目指すか? ・あなたはどんな科学技術者になりたいか?

教科書

講師配布資料、特許庁テキスト「平成27年度知的財産権 制度説明会(初心者向け)テキスト『知的財産権制度入門』」(特許庁HPよりPDF資料を無料入手可)

参考書、講義資料等

技術者倫理とリスクマネジメント、安全工学の考え方と実践

成績評価の基準及び方法

毎回の講義中および課題レポートに対する意見交換を通じて評価する。

関連する科目

  • PLP発展研修

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

知財制度については、事前に上記「特許庁テキスト」に目を通しておくと理解が進みます。

このページのトップへ