本講義は、修士課程の学生が、今後のキャリアを考える際のベースを提供することを目指したものである。博士後期課程への道を歩むもの、産業界に就職するもの、どちらにおいても将来の自身のキャリアを想定した上で、その流れの中に位置づけて次のステップを考えることが重要である。そのためにはまず、それらの実態を知ることが必要である。そして博士後期課程へ進学することの意味。世界における研究者・技術者の社会における博士と修士の意味について考えることから始める。さらにアカデミアおよび産業界における研究者・技術者に求められる資質、適性の考え方、などについて学び、自身に適した将来のキャリアを考えるきっかけを与える。さらに学生には情報が不足している産業界における技術の役割、研究者・技術者の活動の実態、企業における人材のマネジメントおよび求められている人材像などについて講義するものである。とは言いながら、具体的な就職活動のあり方などにも適宜触れながら講義を進める。
・自分のキャリアを考える際の視点、思考プロセスを理解できるようになること。
・博士後期課程への進学と産業界への就職の意味を理解すること。
・世界の研究者・技術者の世界における博士の意味を理解すること。
・アカデミア、産業界を問わず、現代に求められれている技術者・研究者像について理解すること。
・産業界における技術の役割、技術系人材の活躍の場、人材マネジメントの実態などについての概略を理解すること。
アカデミア、産業界、Innovator、Inventor、Innovation、キャリアパス、研究開発組織、保有技術、博士、インターンシップ、就職
専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
1クラスの聴講者は50名以内を目途とする。
毎回の講義パワーポイントを利用し、多くの実例など図表を多用して理解しやすい講義を推進する。
なお簡単な課題を数回課し、講義のポイントの理解を深めることを促進する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | キャリアデザインとは;キャリアを考えるとは、多様な活躍の場、就職と就社、東工大におけるキャリア形成支援プログラムの概略 | |
第2回 | 求められる人材像;イノベーションとイノベーター、価値創造プロセスモデル、各種の能力モデル | 人材への要求資質の重要性と自分自身の能力の評価 |
第3回 | 企業における人材マネジメント;企業内で行われている人材マネジメントの考え方と実際の制度・仕組みなど、企業において求めれれている能力 | |
第4回 | 博士後期課程への進学と企業への就職; 博士を取り巻く環境、博士の意味、博士の活用に向けた取り組み | 現時点で考えている自身の学位取得後のキャリア |
第5回 | 企業における事業と技術と理系人材の仕事; 技術に対する学とさんの捉え方の違い、事業の定義、事業における技術の戦略的位置づけ、企業における要素技術体系、技術体系、企業における研究開発組織 | 企業における技術活動において、自分として魅力を感じる点と嫌な点 |
第6回 | 外資系企業で働くということ; 日本における外資系企業の現状、採用プロセス、人材マネジメント、外資系企業で働くことの意味 | 外資系企業に対するイメージにおいて、予想通りであったことと予想とは異なっていたこと |
第7回 | 就職活動の実際; 就職先決定までの流れ、企業選択のポイント、最近の産業界の理解へ向けて、インターンシップの有効性、博士の就職活動のポイント、 | 企業及び企業における技術および技術人材に関して印象に残ったこと。 |
市販教科書は使わず、担当教員が用意した内容を毎回講義資料としてプリントして配布すると同時にOCW-iにアップする。
特になし
・講義内容の理解度(約70%)
・課題レポート(約30%)
日常会話レベルの日本語理解力