「クリティカルシンキング」では、参加学生が、意見を表明し意思決定を行えるようにするだけでなく、自己の立場の明確化や、他者の考え方の位置付けを理解し反映させて合理的な評価を行うための能力の強化と養成を行う。講義では意見を述べる際に、私たちの世界の現実を評価するために使用 される言語であっても高い基準精度での配慮の必要性が強調される。
本講義では、仲間のアイデアや意見などに対し質問をし、自分自身を守るためにも適切な質問をする為の方法論を聴講者が手に入れることを目指す。 また書面と口頭コミュニケーションの両タイプの議論において、指摘、矛盾、および省略による曖昧さにより生じる、証拠の欠如、弱点を避けるための方法論を学習する。
このコースの終わりまでに、学生は:
1.自分の専門分野の内外において、社会の中で自らの適切な機能を実現するための「クリティカルシンキング」の重要性を理解する。
2.自分や他人の両者にとって、有効かつ良好な認識能力を強化する。
3.批判的思考の失敗を避ける事により、最適なアクションの実現が防げられることがないようにする。
クリティカルシンキング、 批判的思考 、主張、証拠、議論、論理的なサポート
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
Master's Critical Thinking(修士クリティカルシンキング)と合せて最大30人のクラスとします、(必要であれば、選択処理が行われます。)講義は年に一回第3Qに供されます。大岡山とすずかけ台キャンパスで毎年 交互に開講され、1単位分7週間の講義です。各クラスの主な形式は、授業の講義を聞くだけでなく、演習課題に回答すること、つまりインストラク ターによって与えられる作文の宿題の提出も評価の対象となります。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | クリティカルライティングの重要性と役割 | 一般的な社会生活及び自分が選んだ専門分野の領域において、自主性を確保するために求められる批判的思考の重要性を理解する。 |
第2回 | クリティカルシンキングの前提条件としての、適切な言語を使用することによる意味の明確化。 | 正確に概念を定義すること、曖昧性を避けること、及び明確化努力の重要性を学ぶ。 |
第3回 | 言説と議論の基本。 | 議論の構成要素、およびどのように議論を他の種類の論理的な会話と区別するかを考える。 |
第4回 | 議論の妥当性と受容性を評価す る。 | 議論の結論を受け入れるためには、どのような条件が必要であるかを議論の中での論理性の視点より評価する。 |
第5回 | 理論的な談話のタイプ1。 | 議論の受容性が必要な時の、妥当性と納得性を強調するための正しい専門用語の使用法1。 |
第6回 | 理論的な談話のタイプ2。 | 議論の受容性が必要な時の、妥当性と納得性を強調するための正しい専門用語の使用法2 。 |
第7回 | クリティカルシンキングにおける論理的に誤った考え。 | どのようにして正しいポジションを形成することが出来るのか、クリティカルシンキングの誤りに落ちいる危険を避けて最適な行動を実現する方法。 |
無し
A Practical Guide to Critical Thinking by David A. Hunter
演習課題の提出(60%)、授業への参加と貢献度(40%)
無し
dan.r.aa[at]m.titech.ac.jp
火曜日 14.00 ~ 16.00 (予約が必要)